やまねこの物語

日記 FC Bayern 優勝報告セレモニー

2003年4月26日(土)、バイエルン・ミュンヘンがドイツサッカーリーグ(ブンデスリーガ)で18度目の優勝を決めた。史上最速の優勝決定らしいが、その試合の日、夜地下鉄に乗っていると何人かの集団で「エフッ!ツェー!べー!、F!C!B!(←FC.Bayern)、優勝!」と大きな声を挙げながら電車に乗ってくる人たちがいた。乗客の中にはそれを聞いて両手を揚げて喜んでいる人もいる。レストランでも食事をしていると同様に声を挙げてお店に入ってくる人たちがいた。皆祝杯を挙げるのだろう。

そしてその優勝セレモニーの予定が発表された。5月17日オリンピアスタジアムで試合が終わったあと午後5時半からセレモニーがあり、同6時半から市内をパレード、同7時からマリエン広場新市庁舎で優勝報告セレモニーとあった。というわけで僕は友人達と計5人でマリエン広場の優勝報告セレモニーを観に行くことにした。

セレモニーの始まる時間は午後7時とあったが、僕たちはそれまでお茶でもしようとマリエン広場に向かった。午後4時前にマリエン広場に着いたが、既にそこにはバイエルン・ミュンヘンの格好をした多くのファンが広場に腰掛けて場所取りをしていた。だから僕たちもお茶をせずにそこで場所取りをすることにしたが、午後5時頃になると警官によって柵が設けられ、僕たちの前にいた多くの人は移動させられ、結果的に僕たちは前から4列目になった(それまでは広場に座っていたが、それからは立っていた)。

2000年の優勝報告セレモニー僕は今まで2度(2000年と2001年)、マリエン広場でのバイエルン・ミュンヘンの優勝報告セレモニーを観た。といっても2000年は偶然にマリエン広場に居合わせただけだが(左の写真は2000年の優勝報告セレモニー)。

2001年は優勝報告セレモニーがあるということを知ってからマリエン広場を訪れたが、選手を見たいと言うより、その雰囲気を楽しみたいという気持ちがあった(といっても、もちろん選手を見れるに越したことはないが)。雰囲気を楽しみたかったので、セレモニーがちょうど始まるであろう時間にマリエン広場に出かけた。

2001年の優勝報告セレモニーちょうどその時はヨーロッパ・チャンピオンズリーグ優勝も重なり、優勝報告セレモニーはキリスト昇天祭(祝日)の午後2時から行われた。天候の良さもあり、マリエン広場には本当に多くの人が集まっていた(左の写真は2001年の優勝報告セレモニーのもの)。非常に多くの人がマリエン広場にいたので、新市庁舎のバルコニーに出てきた選手どころか、バルコニーすら見ることが難しく、人と人の頭の隙間から覗き込んだという印象があった。しかし2000年、2001年とも個人的にはそのセレモニーの雰囲気を楽しむことが出来た。

それで今年2003年もその雰囲気を楽しめればいいと考えていたが、一緒に観に行った友人の一人が是非是非前で見たい!ということで市庁舎の前で観ることにした。それが先に書いたように結果的に前から4列目になったが、友人はいつの間にか人混みをかき分け2列目に立っていた。

午後5時頃、オリンピアスタジアムではまだ試合が行われているが、その頃にはマリエン広場には多くの人が集まっていた。それ故か午後5時にならされる新市庁舎塔の鐘(グロッケンシュピール)は演奏されなかった。午後6時頃になると上空を飛ぶ軽飛行機の姿が幾度も目に入ってきて、マリエン広場に設置された大型スピーカーからは時々音楽も流れていた。天候は予報では雨だったが、その頃までは曇り空であったものの、雨が降るということはなかった。が、暫くすると雨がポツポツと降り始め、降ったり止んだりの繰り返しだった。そういえば全然関係ないが、当日はケーニヒ広場でポール・マッカートニーの野外コンサートが行われていたが、下が芝生なので雨が降ると大変だったと思う。

マリエン広場で優勝報告セレモニーが始まる前に新聞の号外が配られていたが、今年は優勝したチームに贈られるシャーレ(お皿)の形をしたものであった。2000年は普通の長方形の用紙に選手の写真等が載っているもので、2001年はチャンピオンズリーグ決勝の翌日にセレモニーがあったので、おそらく印刷が間に合わないのか号外は普通の新聞紙であった。それが2003年は丸形となりユニークなものであったが、雨が降る天候ではそれを傘代わりに使っている人も多く見受けられた(人が多いので傘を差すと危険)。

セレモニーが始まる7時前、選手が現れる新市庁舎のバルコニーには既に関係者が現れ、それに合わせて広場にいた多くのファンは歌を歌ったり、声を挙げたりして徐々に、いよいよ選手が現れるという雰囲気となった。そして予定より少し遅れて7時半少し前に既にテンションの高い司会がマイクを持って挨拶をしてセレモニーが始まり、ミュンヘン市長クリスチャン・ウーデが姿を現した。そしてバイエルン・ミュンヘンの選手が紹介され、一人一人バルコニーに姿を現した。選手が現れるごとに広場を埋め尽くしたファンは選手名を呼び(叫び)、手を振ったりしている。

2000年、2001年は外からセレモニーを眺めていたが、今年は近くでファンに対するインタビューがあったり、またテレビカメラや撮影のカメラマンも直ぐ近くにいたのでセレモニーに参加していという感があった。後ろを振り返ったとき、特にそれを感じる。後ろには多くの人がいて手や旗を振ったり叫んだりしている光景があった。今回のイヴェントで僕は写真を撮ったが、天候が良くなく薄曇りで暗く、しかも雨でカメラには水滴が付いたり、また4列目といっても前の人が手を挙げたり旗を振ったりと、バルコニーにいる選手を綺麗に撮影するのは難しい状況だった。ニュースでは凱旋門周辺でパレードを観た人の数が5000人、マリエン広場に集まった人の数は15000人と報道されていた。

優勝報告セレモニー終了後、友人達と夕食をとろうとお店を回ったが何処も一杯で、30分後にようやくテーブルに着くことが出来た。何処のお店も中を覗くとビールで乾杯している人の姿があった。天候は良くなかったものの多くの人にとって、美味しいビールであったに違いない。

午後4時前の新市庁舎前

午後4時前の新市庁舎前

午後5時頃のマリエン広場

午後5時頃のマリエン広場

号外

号外
 

号外

号外
選手の写真、名前、サインがある

雨が降ってきた

雨が降ってきた

ファン

ファン

ファン

ファン

ファン

ファン

ウーデとカーン

ウーデとカーン

選手

選手

Danke Fans!

Danke Fans!

セレモニーのあと

セレモニーのあと 

(2003年05月19日)

 

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