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| 日記 ドアと窓 | 
| 先日、外から家に帰ってきたとき何故か建物に入るドアの鍵が回らなくなった。それまでは全く問題なく鍵は回り、中に入ることが出来たが、その日は何度やっても鍵は回らず、結局他の住民が帰ってきたときに一緒に建物の中に入ることが出来た。そして次の日もまた同じ状況であった。 ところでドイツのドアは一般的に自動施錠のところが多く、鍵を持たずに外出すると中に入ることが出来なくなることが多い。そういった鍵に関するトラブルはよく耳にする。例えば部屋に遊びに来た友人知人を見送るために、部屋から鍵を持たずに出てしまったという話、マンション一階のポストを見に行ったとき、外にゴミを捨てに行ったときなど、うっかり鍵を持たずに部屋を出てしまって、入れなくなってしまったと言う話を僕の回りでも何度か聞いた。またドアを大きく開けて閉まらないようにしていたにもかかわらず、風で閉まってしまったという話も聞いたことがある。 それ以外に今回の僕の場合のように、鍵を持っていても中に入れないということも聞いたことがある。例えばドアの内側に鍵を差し込んだまま外出し、別の鍵で部屋に入ろうとしたら(鍵穴に内側から既に鍵が入っているので、外側からは)鍵が入らないということがある。(僕の場合は建物に入る鍵なので内側から鍵を差すと言うことはないが。)また古い鍵では、鍵を回したときに鍵が中で折れてしまったという友人もいた。ドイツでは鍵に関するトラブルが珍しくないのか、24時間緊急の鍵屋というのもある。もちろんそういったものを利用すると、金額も安くはないが。 上の話、部屋から締め出しを食らったという友人の中には、緊急の鍵屋を呼んだ人もいれば、上の階のベランダから窓を開けていた自分の部屋のベランダまで飛び降りて中に入ったという人や、3階の開いてある窓までハシゴを使って登ったという人もいる。いずれにしても一人でそのような行動をしていると怪しまれるので隣人に協力してもらったと言うことだ。 ところでドイツのドアで気付くことは、日本のような左右に開く自動ドアが多くないと言うことと、ドアの開ける方向が違うということだ。一つ目の左右に開く自動ドアが日本に多いのは、日本のドアが障子や襖のように左右に開くことが多いせいだろう。ところでこれは窓でも同じだ。日本の窓は左右に開くが、ドイツの窓は左右に開くのではなく、以下の写真のように開く。ヨーロッパではそういった上と横に開く窓が多いらしい。   こういったドイツの窓、僕は最初上を開けたとき、倒れてくるのではないかと心配したことがあったが、そういたことはほとんどないらしい。 またドアを開ける方向が違うとも書いたが、これは例えば外から家に入るとき、日本ではドアを手前に引いて、つまり部屋の外側にドアを開けて、中に入ることが多い気がする(少なくとも思い出した範囲内ではそうだ)。ドイツは逆に家の内側に開けることが多い気がする。だから玄関の内側に靴を置いておくとドアの開け閉めに邪魔になるなることが多い。 ところでページ最初の、僕の鍵が回らなくなったという話、数日後何故か以前と同じように普通に回るようになった。鍵が回らない間、他の住民を見ていたが特に変わった様子もなく、僕の持っている鍵だけが何故か回らなくなったようだ。 おまけ そういえば話は大きく違うが「開ける」ということに関して、以前ニュースで次の報道があった。ミュンヘンのヘラブルン動物園で飼育されているタコ(愛称はフリーダ)が、餌のエビの入った瓶の蓋を開ける動作を身につけたというものだ。飼育係が教えたらしいが8本の足を使って器用に開けるらしく、早くて10秒ほどで、堅く締まっていても1時間ほどかけて開けるらしい。 | 
| (2003年05月25日) | 
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