2003年7月11日(金)、12日(土)の両日、バイエルン総理府と、バイエルン政府が管理しているプリンツ・カール宮が一般公開された。バイエルン総理府の建物はもともとバイエルン軍隊博物館として建設されたが、第二次世界大戦でドーム部分以外が破壊された。戦後その部分を残して再建され、現在はバイエルン総理府の建物として利用されている。
この一般公開は昨年も行われた。バイエルン軍隊博物館から残る建物内を観ることが出来るというので僕は是非訪れてみたかったのだが、昨年は予定が合わなかった。今年も忙しかったのだが、二日目の公開終了直前に何とか総理府にたどり着くことが出来た(プリンツ・カール宮の方は時間が無く残念ながら見ることが出来なかった)。総理府正面入り口に行くと、公開終了直前にもかかわらず、入り口前には列が出来ていた。ここでは飛行機搭乗時のように金属探知器を使い、またボディーチェックなどのセキュリティチェックがなされていた。
総理府内では、バイエルンの、例えば経済、財政、文化、法律、労働問題などが解説されたコーナーがあり、それぞれの場所では、その分野に関する資料などが無料で配られていた。そういえば総理府外の宮廷庭園側では警察のパトカーやヘリコプターも公開されていた。ここではバンドの演奏もあったらしく、市民にとって総理府が身近な存在となるべくイヴェントが催されていた。
ところでこの総理府の建物はガラス張りで、天井からも自然光が入るよう建設されている。隠すことなくそれだけクリアに、オープンにとの意があるのかも知れない。同時に市民と政府、互いに相手がよく見えるようにと考えられたのだろう。
今回の総理府一般公開で市民が内部を見てお金の無駄遣い!と感じるか、バイエルンの威厳のためには必要だ!と感じるか僕には分からないが、いずれにしても首相や各大臣がどのような場所で働いているか見ることが出来るのは良い機会だと思われる(今回は同時に各大臣との対話の時間も設けられていた)。それにより政治を身近に感じることが出来るかも知れない。また同時に自分が住んでいる地域(バイエルン)への関心も強くなるかも知れない。
以下の写真は全て2003年7月12日(土)の写真です。
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