やまねこの物語

日記 ロウソク
先日、友人とレジデンツ宮殿内にあるクヴィリエ劇場に歌を聴きに行って来た。クヴィリエ劇場はもともと王室の人のためだけに建てられたものなので、他の劇場に比べると大きさはかなり小さい。だから壁にある装飾まで簡単に見ることが出来る。そこにはロウソクの形をした照明があった。聞くと他の劇場でも同じロウソク型らしい。でも他の劇場はかなり大きいので、そこまで見ることが出来ない。でもドイツにいるとロウソクを目にする機会はかなり多い。一つの文化といってもいいかもしれない。日本でもロウソクは多いが、どちらというとお寺関係、教会関係で目にすることが多い。こちらではレストランやカフェでもよく見かける(日本でも、あることはあるけど。)またデパートやスーパーなどのお店でもロウソク売場の占める割合は、日本より多い。例えば、日本ではお寺ぐらいでしか見られないような、直径7〜8センチの大きさのロウソクは大抵どこにでも売っている。また最近日本でも流行っている香り付きのロウソク、アロマテラピーにも使える、そのようなロウソクがこちらでは数多く売られている。個人の家でも夕食時、ロウソクをつける家があるようだ。僕の友人も部屋で、よく香り付きのロウソクをつけている。そういえばドイツでは蜜蝋のロウソクが多い。特にクリスマス前になるとよく見かける。これは蜂蜜のあま〜い香りが漂う。

ドイツにはロウソクを使ったとっても便利なものがある。シュテーフヒェン Stoevchen だ。辞書で調べると「ロウソクの熱を利用したティーポット保温器」とある。これは大変便利だ。写真を見てもらえれば分かるが、だいたいコップなどを暖めておくときに使う。シュテーフヒェンの中に、ロウソクに火を付けて置き、上にコーヒーカップなどを置いておくと、その保温効果はかなりある。ロウソクは大体4、5時間もつ。何か作業をしているとき、シュテーフヒェンを付けておくと、いつでも温かいコーヒー、紅茶を飲むことが出来る。結構便利だ。ドイツでは大体どの家にでもあるようだ。関西で、どの家庭にも、たこ焼きの鉄板があるように。それで僕はドイツを旅行しているとき、このシュテーフヒェンが大変便利だったので、家族や親戚のおみやげにこれを選んだ。結構重かった〜。僕の親は何か作業をするとき、これを使ってくれているようだ。どうもありがとう。だが親戚の家では、それほどコーヒーなどをゆっくり飲まないのか、あまり、というか全然使用されていない。この前日本に帰ったとき、お宅に行くと、玄関にお土産にしたシュテーフヒェンがちゃんと飾れらてあった。このシュテーフヒェン、最近はデザインも凝ってきてあって、かわいいものもでている。とっても便利な上、部屋のインテリアにもなる。みなさんも是非お一ついかがですか。そうそう、最近は日本でもシュテーフヒェン用のろうそくが簡単に手に入るようです。日曜大工品のお店やキャンプ用品コーナーで買うことが出来るようです。
ロウソク型照明 ロウソク型照明
一般的なシュテーフヒェン 一般的なシュテーフヒェン
最近のデザインに凝ってきたシュテーフヒェン 最近のデザインに凝ってきたシュテーフヒェン
(これはクリスマスマルクトでお店に出ていた手作りのもの)
 (2000年2月6日)
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