やまねこの物語

日記 春の日

個人的なことだが、4月1日、長かった僕の冬学期が終わった。ようやく春休みを迎えることが出来る。(といってもカレンダーを見るとすぐに夏学期が始まってしまう上に、今の時期にしなければならないこともある。)しかしいずれにしても、ようやく学期が終わったと言うことで開放感を感じることが出来た。「開放感」、それをより強く感じたかったのか、僕は久しぶりにオリンピック公園へと向かった。オリンピック公園からはミュンヘン市内を見渡すことが出来る。ここへ来るのは本当に久しぶりだ。以前住んでいた家は公園に行くのに1分もかからないほど公園が非常に身近であったが、昨年2月に今の家に引っ越ししてから少し足が遠のいた。

ところで今年は、ニュースによるとこれでもう3度目の春とのこと。つまり「春が来た」とニュースなどで言ってもその後にまた寒くなり冬に逆戻りしていた。2月、3月と気温が20度前後の日が続くこともあったが、その間に最低気温が氷点下になる日もあり、また積雪もあった。今回の冬、積雪量は少なかったが、その代わり雪の降った日の数が多かった。一週間前も雪が降り積もり、除雪車まで出た。ただこの時期の雪は水分を多く含んでいるので、数日後には積もった雪も溶け、そして3度目の春となった。

ここ最近は非常に良い天候で気温も20度を超えており、街ゆく人を見ても半袖の人がいる。しかし同時にコートを着ている人の姿も多く見受けられる。先週は降り積もった雪が直ぐに溶けないほど、この時期としては珍しく気温が低かったのだが、それが突然暖かくなったので、みんな着る服装などに困っているかのようだ。ただ街を見てみるとオープンカフェやビアガーデンも出ている。やはり室内より暖かい日差しの下で時間を過ごしたいのだろう。

「暖かい」と書いたが、正確には少し暑いと言った方が良いかも知れない。オリンピック公園を歩いている時も少し汗んだ。公園には日陰がほとんど無く、何処まで歩いても太陽の光を受けている感じがして、それが尚更暑く感じさせる。しかし時折吹く心地よい風が非常に穏やかな春の日を感じさせた。オリンピック山の山頂近くからオリンピック湖を見下ろす。湖には貸しボート屋があり、桟橋にはそれらのボートが繋がれていたが、上から見た感じだと誰も乗っていないようだ。澄んだ青色の空を映す水面は揺れることなく落ち着いていた。空には雲一つ無い青空がどこまでも拡がっており、一人で散歩をするのが本当にもったいないと思われるくらい、何もかもが春らしい。見上げれば飛行船が飛んでいた。それが空の広さと高さを、更に強調しているようでもあった。

以下の写真は全て2004年4月1日(木)のものです。

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

オリンピック公園

飛行船

飛行船

飛行船

飛行船

飛行船

飛行船

(2004年04月01日)

 

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