やまねこの物語

日記 友人の結婚パーティー

先日、友人(日本人)の結婚パーティーに招待して頂いた。場所は今年開店26周年を迎えるミュンヘン市内の日本料理のお店だったが、僕は今までそのお店を訪れたことがなく、今回初めて訪れる場所だった。友人ともそんな話をしていると、友人も「ミュンヘン在住8年目にして初めて」とのこと。それくらい敷居の高いお店で結婚パーティーが行われた。

その当日、僕が、文字通りお店の暖簾をくぐると、そこにはその日の主役である彼・彼女だけでなく、彼らのご家族の姿があった。挨拶をして僕は空いている席に着いたが、回りを見てみると、どうやらテーブルを4つ借りているようだ(30人前後)。このお店は鉄板焼をメインにしたお店で、それぞれのテーブルに鉄板があり、客の目の前で調理をしてくれる。

そしてほぼ全員が揃った頃、皆にゼクトが配られ主役の簡単な挨拶があって乾杯が行われた。その後主役の彼らが招待客にプレゼントを配りながら挨拶をして回った。ところで話は少しずれるがお店の方々(日本人女性)は着物を着ておられた。このお店は普段からそうなのだろう。個人的に感じることだが、ドイツで着物を着ている人を見ると何処か浮いた風に感じることがある。しかしこのお店では、店内の雰囲気と合っているのか何か落ち着いた印象を受けた。また広い店内にはこの結婚パーティーに参加していた人々だけでなく、少なくともその倍以上の多くの客がいた。見たところ、そのほとんどが外国人(日本人でない人)だったが、そんな中に着物の人がいても全く違和感がなく感じられるのは、お店がそれだけドイツに溶け込んでいると言うことだろうか。

しかしいずれにしても、お店が日本風、お店の人も日本人ということは、日本から来られたご家族の方にとって、お店の人とも日本語で話すことが出来るだけでなく、また外国人が多い中でも落ち着いてその時間を過ごすことが出来るかも知れない。

話は戻って、主役の彼らが招待客に挨拶をしてから暫くすると料理が運ばれてきた。それと同時に鉄板にも熱が通り始めた。鉄板の上には、皿に盛られた料理が冷めないようにするため、お皿も並べられたが、それらの食器などを見ているのも面白い。ところで先にも書いたが、このお店では客の目の前でお店の人が調理をしてくれる。目の前で繰り広げられる、そういった演出は、僕たち日本人だけでなく外国人にも好評だった。回りを見てみるとその調理されている間、みんなの視線が鉄板上の動きに注がれているのが分かった。料理の方はもちろん美味しかった。

ところで以前(2000年10月)に台湾人とドイツ人の結婚パーティーに招待して頂いた。その際、招待された人が手渡したプレゼントを、当日主役の彼らが皆の前で開けるというイヴェントのようなことがあったが、今回のこの結婚パーティーではそういったものがなかった。それ故、他の人が何をプレゼントしたかは分からなかったが、話を聞いて面白いと感じたのは、今回招待された人が主役の彼らにプレゼントした一つのカゴだ。聞けば、バイエルンでは結婚式翌日の朝食には、写真のようなものを食べるらしい。またカゴの中にはエーデルワイスも入っているが、これは男性が愛する女性のために高山植物であるエーデルワイスを頑張って取りに行くということを意味しているらしい。(個人的に思ったのは、男性が女性に贈るなら、招待客がプレゼントするのは、おかしい気がする。)

結婚パーティーは日付が変わってからも続いた。僕は日付が変わって暫くしてから当日主役の二人とご家族の方々に挨拶をしてお暇させていただいた。お店が何時まで営業しているか分からないが、他の人達は閉店までいるような雰囲気だった。いずれにしても、この日出席していた人々は口々に何度も「おめでとう!」を繰り返していた。僕も改めてもう一度。本当におめでとうございます。末永くお幸せに!

お店

お店

お店

お店

お店

お店

結婚パーティー

結婚パーティー

鉄板焼

鉄板焼
赤い帽子は料理長

鉄板焼

鉄板焼
 

鉄板焼

鉄板焼

お皿と肉、野菜

お皿と肉、野菜

肉料理

肉料理

魚介類の鉄板焼

魚介類の鉄板焼

バニラアイスの鉄板焼

バニラアイスの鉄板焼 

バニラアイスの鉄板焼

バニラアイスの鉄板焼 

主役へのプレゼントのカゴ

主役へのプレゼントのカゴ

主役の彼女によるハート

主役の彼女によるハート

たぬき

たぬき

 

(2004年06月08日)

 

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