やまねこの物語

日記 ピカソ展

2004年6月13日(土)から6月27日(日)まで地下鉄ケーニヒ広場駅構内にあるレンバッハ市立博物館・クンストバウ(ギャラリー)においてピカソ展が催された。これはケルンのルートヴィヒ美術館の協力で開催されたもので、この開催期間中、「Picasso in Muenchen」というポスターが街中の到るところで見られた。ミュンヘン市内の美術館ではピナコテーク・デア・モデルネにおいて幾つかのピカソの作品を観ることが出来るが、この特別展ではそれ以上の作品を観ることが出来るということで、連日入館を求める長い列が出来ていた。

今回の展示ではピカソによる、約100枚の絵画、13の彫刻、30の陶器、約600枚のグラフィック作品が展示されており、その規模は世界第三番目のものであるとのこと。これだけの作品を一度に目にすることが出来るのでピカソファンでなくても一度は観ておいた方が良いかも知れない。

ピカソ展に関しての行列は1955年にハウス・デア・クンスト「芸術の家」で開催された際と同じほどの行列が出来ているとのこと。今回のクンストバウでの行列も地下鉄駅構内から地上へ上がる階段、更にその先へと長く続いている。僕が訪れた時も「(入館まで)一時間待ち!」という声が聞こえていた。このピカソ展は7月11日(日)まで2週間延長されるほどの人気で、多くの人がピカソの作品を一目見ようとギャラリーを訪れていた。

僕もある日曜日にギャラリーを訪れた。休日だったせいか、非常に多くの人がギャラリーを訪れていた。まずその人の多さに驚いた。そしてその展示されている作品の多さ、特にギャラリーの片側一面がグラフィック作品で埋められているのを目にした時は驚いた。ギャラリー内には約70年に渡る彼の色々な作品が展示されてあり、ギャラリー内を見回してみるとそれぞれの作品に感動している人の姿があった。「非常に美しい!」「素晴らしい!」と描かれた曲線を手でなぞるように、自分の気持ちを表現している人もいれば、スケッチブックにそれぞれの絵をスケッチしている人もいる。また同時に「多すぎる!」と椅子に腰掛けている人の姿もあった。

ところで先にも書いたが、このギャラリーは駅構内にある。だからギャラリーの大きさはホームとほぼ同じ大きさで、普通に観て回るだけなら何時間もかからないと思われる。僕は1時間強でピカソ展を見終えたが、見終わった後、かなりの疲れを感じた。ピカソの作品は僕にとっては非常に難しい。自分が疲れたと言うこと、言い換えれば、人の好みは別として、ピカソの作品に、またそれを生み出したピカソ自身にそれだけインパクトがあるということだろう。ピカソを知った、その意味においてピカソ展を訪れたことは良かった。

ピカソ展のポスター

ピカソ展のポスター

ピカソ展のポスター

ピカソ展のポスター

ピカソ展のポスター

ピカソ展のポスター
 

クンストバウ

クンストバウ
下は地下鉄のホーム

列

地下鉄構内から地上へと続く列

 

(2004年07月11日)

 

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