2004年9月15日(水)から19日(日)までの5日間、新メッセ会場で国際モーターショー、INTERMOT
Muenchen 2004 が開催された。このミュンヘン国際モーターショーは2年に一度行われるもので(今回で4回目の開催)、このイヴェントのためにメッセ会場にある11のホールと屋外(合計約200.000m2)が使用された。参加企業も38の国・地域から1058社(ドイツ国外758社)にのぼり、来場者数も15万人以上。ドイツ国内外から来るバイカーのために特設キャンプ場も設けられている、世界最大の国際モーターショーである。
僕はオートバイに対して特に興味があるわけではないが、オートバイに関心を持つ友人と一緒に会場を訪れた。僕が前回ここ(メッセ会場)を訪れたのは今年4月の
BAUMA 2004 (建設機械、建設資材に関する国際見本市)で、その時はまずメッセ会場の広さに圧倒された。しかし今回で2度目ということで会場の広さに対する気持ちの余裕があり、時間的な配分を考えながら入場することが出来た。
僕たちはまず屋外に向かった。そこでは色々なオートバイやバギーなどの試乗会が行われており、これは必要な運転免許証を持っていない人や子供でも申し込みをして、それ専用の服に着替えれば誰でも体験することが出来るようになっている(一般的なオートバイは要免許)。貸し出されるオートバイもかなりの数があり、試乗を楽しみにしている人の行列がそこにはあった。また会場内には特設サーキットも設けられてあり、ここでは国内外のプロ選手が参加するレースだけでなく、ミニバイクレース、スタントショーなどが行われた。僕たちはサーキット場の観客席でプロ選手が参加するレースを見ていたが、オートバイの大音量にもかからず、間近で見るその迫力が非常に心地良く感じられた。
ところで僕たちが訪れた日は、最高気温20度と非常に過ごしやすかったが、空は雲一つない快晴で日差しが強かったので、レースが終わった後、そのまま屋内展示場の方へと向かった。屋内展示場の一つ、B6ホール(11.000m2)でも世界チャンピオンによるスタントショーをはじめアクロバット的ショーなど幾つかの催しが行われていた。こちらはホール内にオートバイの大音量が響き、また焦げたタイヤ臭が拡がっていたが、同時に大きな歓声もあった。僕の横に立っていたおじさんも絶えず「ブラヴォー!」を叫んでいた。
話しは少しずれるが、前回訪れた建設機器の見本市の際には民族衣装を着たバイエルン人の姿もあったが、今回僕が見た限りにおいては、民族衣装を着た若い人達の姿を見ただけで、お腹の大きい典型的なバイエルン人は一人もいなかった。また男女比的には男性の方が圧倒的に多いように感じられた。
屋内外でそういったショーを見た後、僕たちは展示ブースの方へと向かった。こちらでは各メーカーの最新モデルや歴史的なオートバイだけでなく、色々な部品、ウェアなど様々な展示がなされてあった。オートバイの展示に関しては乗り心地を試せるものも多く、中には人が並んでいるものまであった。ところで今回のモーターショーを訪れている人の数のうち、30パーセントがドイツ国外からの来場者であるとのこと。それ故か、各展示ブースでもドイツ語だけでなく英語のアナウンスも非常に多く見受けられた。また各企業の展示ブースに行くとドイツ語及び英語のパンフレットが並べられ、それらをもらうと企業名の入った紙袋やビニール袋などがもらえた。そういえば、あるフランス企業のビニール袋は非常に細長いものとなっており、それはフランスパンを入れるための袋のようにも見えた。
ところで上で僕はオートバイにあまり興味がないと書いた。しかしこれだけの数のオートバイ及びその部品等が展示されていると、見る側にとっても、例えば見た目てきに比較などが出来、会場では時間が経つのを忘れてしまっているほど楽しむことが出来た。これは前回訪れた建設機器の見本市でも感じたことである。先に書いたように、この国際モーターショーでは試乗出来たり、またオートバイやその周辺品展示だけでなく、実際のレースなどを観戦出来たりと、色々な角度からオートバイの世界に触れることが出来る。僕はオートバイには乗らないが、それでもオートバイの世界の面白さを少し垣間見れた気がした。
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