やまねこの物語

日記 サーカス

友人が住む部屋の近くにサーカスがやってきた!というわけで、友人とサーカスを観に行った。僕はドイツに来て初めてのサーカスだったが、友人は日本においてもサーカスを観たことがなかったらしく、一日に一度行われる公演を楽しみにしてテントを訪れた。ミュンヘンには有名なサーカスがあるが、僕たちが観たのはそれではなく、家族で公演している移動サーカスで、主にミュンヘンを中心とするオーバーバイエルンを回っている団体であった。

チケット売り場でチケットを購入しようと売り場に並ぶと、大人は14オイロと11オイロの2種類のチケットがあるとのこと。映画が高くても7-8オイロということを考えると、サーカスのその料金は少し高いように感じられた。結局11オイロのチケットを購入し、テント内に入って空いている席に着いたが、テント内は想像していたよりも少し広く感じられた。席に着いてから回りを見てみると、子供連れの姿が多い。移動サーカスと言うことを考えると、近くに住む人が多いのだろうか。

席について暫くすると音楽がなり始めサーカスが始まった。前半の方は比較的言葉少なく順番に色々な芸が繰り広げられた。舞台はそれほど大きくないが、観客席との距離を考えると、間近で楽しむことが出来、小さな家族サーカスならではの雰囲気を味わうことが出来た。途中から司会者がピエロと話すことによって観客の中から笑いが起こり、また司会者が観客に向かって声をかけたりと、それまでのただ観ているだけのサーカスから、観客が拍手や笑いで参加するサーカスとなっていった。ただ観客と言っても、特に大きな声を上げているのは、やはり子供が多かった。

僕自身もいつの間にか舞台に集中してサーカスを観ていた。舞台が広くないのでそれほど派手さはないものの、間近ゆえ必死さが伺える芸は観ていて緊張感がある。途中10分間の休憩を挟んだが、公演が終わった時に自分の腕時計を見ると、始まってから既に2時間も経っていることに非常に驚いた。それだけ舞台に集中していたのだろう。そう考えれば、入場する前に感じたチケット代も妥当なものに思えてくる。

ところで上でこのサーカスは小さな家族サーカスと書いた。観客席と舞台の距離も非常に近く、間近で芸を楽しむことが出来る。また休憩時と終了時にはサーカスに出ていた動物に触れることも出来(有料)、そういった意味でもサーカスと観客の距離が近いように感じられる。これは特に子供たちにとっては非常に嬉しいことかも知れない。この様な移動サーカスは、その規模だけを単に見てみると、大規模なサーカスには適わないが、家族サーカスならではの面白さは、大規模なサーカスにも引けを取らないように感じられた。機会があればまた別の移動サーカスも観てみたい。

テント

テント

テント入り口とチケット売り場

テント入り口とチケット売り場

観客席

観客席

公演前

公演前

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

サーカス

出演者の挨拶

出演者の挨拶

 

(2004年10月27日)

 

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