日記 光ある公園のベンチ |
本当に空が大きい。真っ青な空には雲一つ見えない。思わず大きく深呼吸をした。日曜日の夕方、公園を散歩する。昨日見たような夕焼けをもう一度見られるかも知れない。 風もほとんど無い、穏やかな休日だからか、多くの人が公園を散歩していた。陽は既に傾いており、落ち葉の上に長い影を作り出している。 その夕陽の光を受けて、木々や落ち葉が赤色に輝いている。遠くを見ると、まるで空気中に何層もの薄い膜があるかのように見えた。空気そのものが照らされているみたいだった。 ベンチを見ると、そこでは多くの人が休んでいる。一人で本を読んでいる人、友人と語り合っている人など思い思いの時間を過ごしているように見えた。 太陽の位置が随分と低くなった。それにあわせて日差しも強くなり、その空間全体を黄金色に染めていた。まるで印象派の絵画に見るような空間である。そして輝きが更なる輝きを生んでいる。その空間には光が溢れていた。それは何かに感謝したくなるような強い生命力のある光にも感じられた。
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(2006年10月16日) |
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