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| 日記 もう少しだけ | 
| もう少しだけ夕陽が見れたら。そう思わせるような夕焼け空だった。空気が澄んでいるせいか、何処までも遠くを見渡せそうな気がする。 まるで切り絵のような旧市街地。そしてその奥の燃えるような夕陽。空に浮かぶ幾つかの雲が空の高さを強調していた。 そこにいる人達は黙って陽が沈むのを見ている。ルートヴィヒ教会の、幾重にも響く鐘の音が耳に届いてくる。そして鐘の音がなくなっても耳の奥にはその音が残っていた。それが沈み行く太陽の優しさを表しているようでもあった。 
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| (2006年12月07日) | 
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