やまねこの物語

日記 Feuerzangenbowle

Feuerzangenbowle今日23日(土)、クリスマスマルクトが最終日だった。明日24日は日曜日、そして25、26日とクリスマスで祝日3連休になるのでどのスーパーなども人で非常に混雑していた。

クリスマスの2日間はスーパーやデパートだけでなくレストランやカフェ、ファーストフードのお店まで閉店もしくは時間短縮になる。一年で最も静かな時だ。そして逆にその前の日が買い物をする人で賑わう、混雑する日となる。

クリスマスマルクトを訪れると、その最終日を惜しむかのように多くの人で賑わっており、広場を横切るだけでも大変だった。

しかも最近は気温が低くなって冬らしい天候となっている。体を温めるためにグリューヴァインなどを
立ち止まって飲んでいる人が多い。

今日、友人と最終日のクリスマスマルクトを訪れた。自分はFeuerzangenbowleを飲みたかったので
そのお店に向かうことにした。ヴィッテルスバッハ広場にある中世風のクリスマスマルクトである。そこのお店のものが器的にも一番美味しそうに見える。夕方、気温は既に氷点下になっていたのも手伝ってそのお店やグリューヴァインのお店の前には長蛇の列が出来ていた。

Feuerzangenbowle。辞書で調べると「ホットパンチの一種」とあり、そして「砂糖を載せ、ラムをかけて
点火し風味を付ける」ともある。(Feuerzange火挟み、Bowleパンチの意)ドイツ人の友人曰く、グリューヴァインに比べるとこちらの方が果汁が多いと言うこと。またグリューヴァインのような渋みが無く飲みやすい。そういえば聞けばアルコール度数54パーセント以上のラム酒を使うのが一般的らしい。

注文するとまず器にその飲み物が注がれ、器に角砂糖が載せられる。そしてそこにラムが注がれ、火が付けられる。すると甘い香りが漂ってくる。ラムの香りが漂うこの飲み物は少し強いアルコールも手伝って身体を温めてくれる。

因みにこの飲み物が有名になったのは1944年のヘルムト・ヴァイス監督による同名の作品による。自分はその作品をまだ観ていないが、一度観てみたいと思う。

Feuerzangenbowleを飲んだあと、同じ広場で売られているMet(ホット蜂蜜酒)を飲んだ。それだけ気温が低かった。自分のクリスマスマルクト最終日はそうして過ぎていった。


写真はこの日記当日に撮影したもの。

(2006年12月24日)

 

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