やまねこの物語

日記 歯ブラシ

最近、掲示板で「ドイツの歯ブラシ」の話題がでている。歯ブラシのブラシの部分だけ、取り外しが出来るようになっていて、柄の部分はそのまま使うことが出来る。僕は掲示板でその話題が出るまで、その歯ブラシの存在を全く知らなかった。その歯ブラシが日本のテレビ番組で「ドイツの歯ブラシ」と紹介されていたらしい。これは歯ブラシのブラシの部分だけが取り替えられる。だから、ブラシの部分だけを新しくするので、歯ブラシが使えなくなったとき、当然、ゴミの大きさは小さくなる。本当なら歯ブラシの棒一本分の大きさのゴミがでるから、それを考えるとゴミの大きさはかなり小さくなる。

僕は最初、「ブラシの部分だけ取り外せる」と聞いて、ちょっと違うものを想像していた。というのは、電動歯ブラシのように、柄の途中から外れるようなものだと思っていた。でも考えてみれば、柄の途中から外れるようにしても、結局、換え用のその短い柄を置いておくスペースも必要になるし、柄の途中から新しいものにするなら、一本新しいものを買った方がいいかもしれない。でも、僕が思っていたのと違って、本当にブラシだけ換えるようだ。ブラシの裏に小さな突起があって、それを押すと歯ブラシから外れる。思った以上にしっかりしているようだ。

この歯ブラシを買いに行ったとき、色々見ていると、結構歯ブラシにも色々種類がありそうだ。この点は日本でも同じだと思うが、色や形、堅さなど様々ある。この「ブラシ部分取り外し」歯ブラシは正確には「エコ歯ブラシ」というそうだ。売り場を見てみると、結構並んでいる。だいたい、換えのブラシ付きで売られている。値段も普通の歯ブラシとそう変わらない。換え用のが付いている分、若干高いだけである。ちょうど来た他のお客さんは、このエコ歯ブラシのブラシ部分を買っていった。もしかすると、このエコ歯ブラシ、多くのドイツ人が使っているのかもしれない。(ちなみに僕の大家さんは電動歯ブラシ。)でもあまり長く使っていると、衛生上良くないかもしれない。その点は僕にはわからないけれど。

ドイツ人、一般的には物を大切にする人が多い。だから、例えばベットや本棚などの大きなものも、古くなって壊れても修理をしてまた使っている。引っ越しなどの場合でも、捨てることはまずしないで、欲しい人を探したり、フローマルクトで売ったりする。だからソファやベットなど、古い物を修理したりしてずっと使い続けている人が多いようだ。アンティークな物も結構人気がある。長年使っていたりすると当然愛着も湧いてくると思う。もしかすると、このエコ歯ブラシ、ドイツ人は柄の部分を大切にして、何年間も使い続けるかもしれない。煙草のパイプのように。

エコ歯ブラシ 

エコ歯ブラシ
これで1セットとして売られている。
ブラシの裏右下に突起がある。

 (2000年6月3日)

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