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日記 オクトーバーフェスト閉幕 |
この日記は「オクトーバーフェスト開幕」「民族パレード」と同じくオクトーバーフェスト関連です。オクトーバーフェストについては「開幕」の方をご覧ください。 2000年10月3日、ミュンヘン・オクトーバーフェストは閉幕した。雨に始まり、雨に終わった18日間だった。オクトーバーフェスト、本来なら10月の第一日曜日（今年は1日）に終了する予定だが、今年は10月3日がドイツ統一記念日（祝日）ということでフェストの方も2日間延長された。僕は会場方面に出かける用事があったので、帰りにオクトーバーフェストによることにした。最終日、天候は雨であったが、ものすごい人の数だった。 各ビール会社のテントはどこも一杯。本来ならテントのまわりにそれぞれのお店が出すビアガーデンがあるのだが、天候が雨ということと、それまでに降った雨のせいで木の板張りの床が滑りやすいということで、どこのお店も外での営業はやっていなかった。テントの中は大音響のバンド演奏があり、ビールを飲む人や踊る人のすごい熱気があった。僕はあるテントのなかで偶然一番端っこに席を見つけて何とか落ち着くことが出来た。落ち着くといってもバンドの演奏や合唱で自分の話す声も聞こえにくい。そんな中、ビールと「2分の1サイズのニワトリの丸焼き」を注文した。ビールは基本的に１リットルのものしかないようだ。 色々回ってみて気付いたのだが、お店のメニューは各テントによって違うようだ。それぞれのテントがそれぞれのビール、メニューを出している。またメニューだけでなくテントの中の雰囲気も違っていた。僕が食事をしたテントはレーヴェンブロイというビール会社のテントで約10000人くらい入ることの出来る大きな所だった。そのテント内ではバンドの演奏にあわせて肩を組んで合唱したり踊ったりしている人の姿があった。しかし別のテントではバンドが演奏しているものの、全体的に穏やかな（？）ノリのテントもあった。ビール会社独自の雰囲気が出ているのかもしれない。 僕は食事のあと、開幕日と同様、バヴァリア像に登り、疲れたのでコーヒーでも飲むべくカフェを探した。オクトーバーフェストには当然家族連れも来ているからカフェはあったのだが、最初に見つけたお店はバンドの演奏をしていて、コーヒーを飲みながら盛り上がっている人たちがいた。そこでは残念ながら開いている席を見つけることが出来なかったので、別のお店に行くと、そちらは演奏などなく落ち着いた雰囲気のお店だった。そこでコーヒーを飲んだあと、遊園地の方を色々回ったみた。 遊園地の方には幾つもの絶叫マシンやお化け屋敷があった。でもジェットコースターなどの絶叫マシンの所には行列が出来ている。僕は高いところへ行ってみたかったので観覧車に乗ることにした。上からは本当に人が多いということがよくわかる。観覧車、ドイツの観覧車は日本のものより回る速度が速く、普通何周か回ってからとまる。ここの観覧車は５周して終わった。そういえばメリーゴーランドもあったが、その回る速度も速く、乗っている子供たちは喜んでいた。メリーゴーランド、中には本物の馬を使ってのメリーゴーランドもあった。乗っているのは子供のみだったが、テントの中を音楽にあわせて馬が回っていく。それ以外に多かったのが射撃のお店。ライフルで的を狙って商品をもらうというもの。ポケモンブームの影響からか、ポケモン関係のぬいぐるみなどがあった。また遊園地の端っこにはドイツ郵便局の出張所があり、記念切手などを販売していた。そこでは郵便（ハガキ）の受付もやっていて、そこから出すハガキは全て記念のスタンプが押されるとのことだった。僕は記念に実家に一枚出した。 ところで、10月3日はドイツ統一記念日で旧西ドイツ（ドイツ連邦共和国）と旧東ドイツ（ドイツ民主共和国）の国境がなくなって新たにドイツ連邦共和国として両ドイツが統一した記念すべき日だ。しかも今年は10周年。テレビでは統一記念式典などを放送していたが、ミュンヘンでは特にこれといった行事を見かけなかった。マリエン広場でも民族的な行事がなされている。もしかして別のところで何かあったのかもしれないが、あまり市民には特別な日という感じは受けなかった。首都ベルリンではおそらく色々なイベントが行われているに違いない。もともとバイエルンは戦後旧西ドイツ誕生の際、そのドイツへの参加を拒否した州だ。バイエルンはある意味民族的なので、北ドイツのことは市民レベルではあまり関係ないと言ったところかもしれない。オクトーバーフェストではそれら関係なしに盛り上がっていた。オクトーバーフェストが終わると街のデパートではクリスマスの飾り付けが始まり、いよいよ寒い冬の到来となる。 （ここにあるテレージエンヴィーゼの写真は全てオクトーバーフェスト閉幕日 2000/10/03 のものです。天候、雨。） |
