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日記 国際ワインメッセ |
2000年11月10日(金曜日）から12日（日曜日）、ミュンヘンで「Forum Vini」と題された国際ワインメッセが催された。僕はその催しのことを何も知らなかったのだが、ここへもう3年通っているという博士的な人が案内してくれるというので友人と一緒に会場へ出かけた。会場へは最寄り駅と会場を結ぶ専用バス（無料）で行くことが出来る。僕が駅に着いたとき、そのバスからかなりの人が、会場で購入したワインの瓶をガチャガチャ言わせながら降りてきた。この催しは金、土、日曜日と行われるが、最終日になるとワインの種類も減ってくるらしいので、僕たちは初日金曜日の夜に出かけた。 会場に行ってみてまず驚いたのが、その会場の大きさである。かなり広大な建物だ。メッセといってもミュンヘンにある大きなメッセ会場で行われたのではなくて、別のところで行われたから大きな建物とは全く予想していなかった。会場内に入るにはまず入場料を払う必要がある。入場料は25マルク。決して安い値段ではない。僕は時々ワインをたしなむことはあるが、決して通ではない。正直なところ全然詳しくない。ところで僕と友人を案内してくれた博士はお昼過ぎから会場にいて、結局その日は7時間ほど開場にいたそうだ。ワイン好きにはたまらないイベントだ。その博士にどれが美味しかったかなどを聞いて僕も会場内を回った。 会場内はいくつもに区切られていて、色々な国の色々なワインを試飲する事が出来る。それぞれのお店のところに行って、「これとこれを試したい」と言うだけでどれでも試飲することが出来る。中には普段飲むことが出来ない高級なワインもある。会場に入るときに入場料を払っているので、もうここではお金の心配をすることはない。飲みたいだけ飲むことが出来るのだ。ワインを飲むとき口にするパンやサラミ、お菓子などもある。そう考えると25マルクは、ものすごく安く思えてくる。 ワイン、僕は何種類試飲したか分からないくらい、数多くのワインを試飲したと思う。普段飲むことが出来ない高級ワインやデザートワイン。フルーツのようなものから、まるでコニャックのようにアルコールの強いものまで。色も金色に輝くものや、すごく透明なワインまで様々試すことが出来た。今まで味の違いは、それほど敏感に分からなかったが、いくつも試飲しているうちに、どれが重いか軽いかなど、自分の中で理解することが出来た。 この国際ワインメッセ、さすがに会場ではバイエルンの陽気な音楽は流れていない。またオクトーバーフェストのようにお酒で酔っぱらっている人もほとんどいない。スーツを着ている人も多かったし、若い人があまりいなかったから、いかにも見本市といった感じだった。といっても僕の行った日が金曜日だったからかもしれないが。見に来ている人も僕のようにワインを普通に飲みに来ている人もいたが、ワインを商品として扱う人たちの姿も多く見かけることが出来た。彼らは美味しいと思われるワインをまとめて購入していたようだ。 先にも書いたが僕が行った日が初日ということもあって、まだまだワインの種類はたくさんあった。日曜日になるとその種類も数も減っているらしい。それぞれの場所では、ワインを購入することが出来る。といっても、ほとんどのワインは試飲のために用意されているので、「注文」という形が多いようであった。でも僕が行った日は初日で数がまだまだあったのか、本当は販売しないものまで販売してくれた。 ワインだけでなく、オリーブオイルのお店も多かった。僕は日本で一人暮らしをしているとき、よくオリーブオイルを買っていたのだが、これらも試してから買うことが出来るというのが非常に嬉しかった。結局その日僕はワイン4本購入した。普通にお店で買うよりも安く買えるようだ。4本といっても全て「自分のために」というわけではなくて友人への誕生日プレゼントなどのために。それ以外にオリーブオイル1本、カボチャの種のオイル2本購入した。またおやつのようなもので、カボチャの種のオレンジチョコレートコーティーングとカボチャの種WASABIコーティーングを購入した。これらのお菓子は、先日友人たちが家に遊びに来たとき出すと、あっという間に無くなってしまった。 国際ワインメッセ、機会があれば次回も是非訪れたいと思えるイベントだった。ワインの作り方、味が変わる様々な条件などをあらかじめ知っていれば、もっと楽しくワインを飲むことが出来るのではないかと思った。 |
