やまねこの物語

日記 年明け

今日は2001年1月14日。今年に入って既に2週間経つが、昨年の大晦日のことを書こうと思う。一昨年はバイエルン州立劇場へ、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」を観に行き、そのあとオデオン広場近くで行われた花火大会を観に行った。そこはものすごい人の数で、身動き一つするのにも大変だった。昨年の大晦日は友人が教会のミサで歌うということでそれを聴きに行き、続いて別の教会で行われたバッハの「クリスマスオラトリオ」を聴きに行った。場所はミュンヘンの文化・若者の中心といわれるミュンヘナー・フライハイトにあるエルレーザー教会 Erloeserkirche 。僕は自由席のチケットを購入して2階の席に座って聴いていたが、この教会のオーケストラと合唱が演奏し歌も良かったので満足出来るものだった。

コンサートが終わったあと、地下鉄の駅に向かったのだが、想像していたものとは違ってその道中、人はほとんどいなかった。一昨年、ここは街の中心なので若い人たちが集まっていたらしいが、昨年は小さな花火や爆竹の音はするものの、人は少なく、何となくあっけないように感じられた。一昨年はオデオン広場近くで花火大会があったと書いたが、これは組織的に行われたもので日本の夏の花火のような大きな花火が上げられていた。ミュンヘンに数十年住んでいる人に聞くと、一昨年だけの特別イベントだったらしい。今年はそのような大きな花火大会は無かったようだ。

大きな花火大会は無かったが個人があげる打ち上げ花火や爆竹の音が夜の街に響いていた。若い人たちは所かまわず爆竹をならしていた。地下鉄の電車の中にも線香花火を持って乗っている若者たちがいたし、地下鉄の駅出入口でも爆竹をならしている人たちがいた。僕は友人たち3人と年越しそばを食べようと家に帰った。

テレビをつけると、あるチャンネルがベルリンのカウントダウンの模様を放送していた。若い人たちが騒いでいて、人混みもすごいようだった。ミュンヘンとは雰囲気が全く違う。ミュンヘンでも盛り上がっている所があったとは思うが、こんなに大規模ではないだろう。そのカウントダウン前、時差の関係で一足先に年が明けた街の様子を放送していた。日本の札幌、東京ミレナリオ、(おそらく)京都のお寺など、盛り上がっている日本人の様子を放送していた。ベルリンの方ではカウントダウン前から大きな花火がドンドン!と上がっていたのだが、カウントダウン終了後、つまり年が明けたあとも同じように花火が上がっていたので、その放送を見ている限り、2001年になった!とはあまり感じなかった。

ミュンヘンの放送局やバイエルンの放送ではカウントダウンの特別番組はなく、ただいつものようにドラマを放送していた。僕と友人たちは他のチャンネルで放送していた「風雲たけし城スペシャル」を年越しそばを食べながら見ていた。外では爆竹や花火の音はするものの、それほど騒いだり盛り上がったりしているわけでもなく、いつの間にか年が明けていたという感じだった。というわけで2001年になりましたが、今年も宜しくお願いいたします。

エルレーザー教会でのコンサート

エルレーザー教会での
コンサート終了後の挨拶

エルレーザー教会でのコンサート

エルレーザー教会での
コンサート終了後

2階席から

最初はここに座っていたが
コンサート終了後の挨拶の写真を撮っていると
前の人たちが席をかわってくれた。

エルレーザー教会でのコンサート

エルレーザー教会での
コンサート終了後の挨拶

(2001年01月14日)

 

menu
「日記」のトップに戻る