やまねこの物語

日記 玉子
先日、友人と食料品の買い物をしていて、僕は買ったばかりの玉子を割ってしまい、かなり怒られてしまった。というのは、日本と違ってドイツでは店に置いてある玉子に当たり外れが大きい。日本では普通、玉子は10個入りで透明なパックに入っている。しかしドイツではそのようなことはない。ケースの形は日本と同じだが普通は再生紙のような厚紙のケースに入っている。6個入りと10個入りがある。でも大きなデパートではそのようなことはないかもしれないが、普通のいわゆる一般的な、街にあるスーパーでは時々、玉子が割れているのを目にする。

日本で売られている玉子のパックはしっかりと閉じられ、簡単には開けることが出来ないが、ドイツの厚紙のケースはただ穴に挟んでいるだけで、買う前に簡単にケースを開けることができる。例えば一度開けたポッキーなどの箱を再度閉じるときに挟むのと同じ要領である。それで玉子を買う前に必ず、そのケースを開けて玉子が割れていないか、汚れていないか時間をかけて確認する必要がある。友人はそのことを実行して良い玉子を選んで買ったのだ。それなのに僕が玉子のケースを落として割ってしまった。あ〜あ。ごめんなさい。

ドイツに来て、玉子に関して驚いたことは他にもある。ドイツの玉子は生で食べることが出来ない。詳しくは知らないが、日本の玉子はサルモネラ菌が殻の外についていることはあっても、中にはいないそうだ。ドイツの玉子には中にもサルモネラ菌がいるらしい。当然殻にもついている。だからドイツの玉子を生で食べると食中毒になる確率がかなり高いらしい。日本の(主に)朝食では“玉子かけご飯”なるものがあるが、ドイツではそのようなものはない。ドイツには生玉子を食べるとか飲むといった習慣はないと聞いた。だから最低でも半熟にしなければならない。半熟なら大丈夫のようだ。要は熱を通せばいいらしい。

ドイツの玉子を生で食べることは出来ないが、しかし、なぜか長保ちする。日本だと普通は2週間も経てば、その玉子を食べようとはしない。でもドイツだと3週間くらい経った玉子でも食べる(当然火を通すが)。日本人の僕にとってはとても真似できないことだ。しかも日本だと玉子は冷蔵庫に入れなければならないが、ドイツでは常温でも保存できる(ただこの場合、3週間保つかどうかは分からない)。でも日本だと、たとえ冷蔵庫に入れて置いたとしても、3週間も置いておくと“玉子”が“卵”になってしまいそうだ。
玉子ケース 玉子ケースオープン
玉子のケースです。
こんな感じで売られています。
これが幾つも積んであるんです。
 
玉子ケースを開けたところ。簡単に開きます。
玉子番号 左の写真は玉子ケースに張られているシールです。ここにはありませんが、この玉子は 2000年1月14日に生まれたものです。玉子にスタンプが押されています。左下のが品質保持期限です。2月11日まで保ちます!(ドイツの日付は日・月・年の順番で表示します。)
 (2000年1月15日 ・ 1月22日写真追加)
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