やまねこの物語

日記 芸術の秋

2002年9月17日、ミュンヘンに新たな美術館が開館した。ピナコテーク・デア・モデルネというもので、ドイツを代表する美術館として有名なアルテ(=古い)・ピナコテークノイエ(=新しい)・ピナコテークに次ぐモデルネ(=モダンな)ピナコテーク(=美術館、絵画館)である。開館した日を含む第一週目は開館週間として入場が無料であった。この美術館は開館予定(2001年夏)より大幅に遅れ、2002年秋“ようやく”開館したが、その分期待も大きくなっていたためか、最初の一週目は入場制限がされるほど人が訪れていた。

実際にどれくらいの数の人が訪れていたか僕には分からないが、ピナコテーク・デア・モデルネが開館してから以降、アルテ・ピナコテークもノイエ・ピナコテークも入場者数が増えたと聞いた。日曜日はこれらどの美術館も入場無料と言うことで、新しく開館したピナコテーク・デア・モデルネを観たあと、それ以外の美術館を訪れる人がいるのだろう。これらは場所も一ヶ所に集まっており、回るには非常に良い位置にある。この周辺にはグリプトテーク(彫刻美術館)、州立古代美術博物館、レンバッハ市立美術館、州立古生物博物館、州立地史学収集博物館、州立グラフィック収集館、州立博物館“クリスタルの世界”、ミュンヘン鋳物古典博物館などがあり、ミュンヘンの美術館・博物館地区の一つとして多くの人が訪れる場所である。

それらはケーニヒ広場とその周辺にあるが、今(2002年10月中旬)ケーニヒ広場では大地をテーマにした作品展示が行われている。僕はこれについては詳しくは分からないが、航空写真か何かを使っているのだろうか、正直なところ自分には難しい作品が並んでいた。それとは別に10月19日(土)、「ミュンヘンの美術館・博物館の長い夜」と題されたイヴェントが催された。街中至る所にポスターが貼られているが、これは19日土曜日19時から深夜2時まで美術館・博物館を開館するというものだ。美術館の移動にはシャトルバス(10分間隔)も出されている。この催しには約80の団体が参加し、様々なプログラムが準備されている。(僕はこのイヴェントには行っていません。)

夏が終わったのと同時にミュンヘンのビアガーデンも休みになった。ビール祭りとして知られるオクトーバーフェストも終わり、外でビールを飲み、騒ぐという時期が去った秋の季節、静かに芸術に触れてみるのもいいかも知れない。

ピナコテーク・デア・モデルネ

ピナコテーク・デア・モデルネ

ピナコテーク・デア・モデルネ絵画展示室

ピナコテーク・デア・モデルネ絵画展示室

ケーニヒ広場での展示

ケーニヒ広場での展示

ケーニヒ広場での展示

ケーニヒ広場での展示

ケーニヒ広場での展示

ケーニヒ広場での展示

「長い夜」のポスター

「長い夜」のポスター 

(2002年10月20日)

 

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