おでかけ ドイツ・レーゲンスブルク |
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ドイツ・レーゲンスブルク Regensburg はバイエルン州にあり、ドナウ河畔の街として古代ローマ時代から栄え、約2000年の歴史を持つ。中世には諸侯会議や帝国議会の行われる主要な街であった。ミュンヘンからは電車で約1時間半で行くことが出来る。 その日の昼過ぎ、僕は友人と外出していたのだが、友人の携帯電話に「これからレーゲンスブルクに行きませんか?」という電話が入った。電話をしてくださった方の友人の方がコンサートをするのでその応援に駆けつけるというものだ。レーゲンスブルク、歴史の好きな僕にとって一度は訪れてみたい場所だったので僕もご一緒させていただいた。でもレーゲンスブルクに予め行くと分かっていたらもっと予習していくことが出来たのだが、記憶としてドイツ最古の石橋があるということしか覚えていなかった。 それでその方の家から車でレーゲンスブルクへと向かっていったのだが、高速道路が空いていたせいか直ぐにレーゲンスブルクに着いた気がした。コンサートは午後5時からということだったので約2時間レーゲンスブルクの街を案内していただいた。
帝国議会博物館 Reichstagsmuseum にあるインフォメーションで街の地図をもらい、ドナウ川沿いと大聖堂聖ペーター教会へ向かうことになった。レーゲンスブルクの旧市街地は狭く曲がりくねった石畳の道が多く、なかなか面白い。ドナウ川を渡ったところから旧市街地方面を見ると大聖堂の塔以外に何本か塔が見えるが、これは中世に貴族がこぞって塔を建てたと言うことだ。 ドナウ川沿いを歩き、ドイツ最古の石橋を渡った。この石橋のところにはドイツ最古のソーセージ屋があると家に帰ってから知った。で、石橋の上からドナウ川を見るとやはりその水量の多さに驚く。中州のところを散歩している人も多く、散歩するにはちょうどいい場所のようだ。また石橋は基本的に一般車両は通れないようだが、バスはその上を走っていた。
先にも書いたがレーゲンスブルクは古代ローマからの歴史を持つ街なので、旧市街地にある建物の壁にはそれを表す絵があった。ドナウ河畔に同じく古代ローマからの歴史を持つドイツ・パッサウとよく似た感じだ。
大聖堂聖ペーター教会は街のどこにいても見ることが出来、いわば街のシンボルだ。13-14世紀に建てられたゴシック様式の教会で2本の尖塔は19世紀に建てられたもの。特にステンドグラスが美しい。またこの教会のレーゲンスブルク少年合唱団が有名。で、このようなゴシックの教会はミュンヘンには少ないので、個人的には面白く感じられた。でもステンドグラスを写真に撮るのはいつものことながら難しい。色が全て抜けてしまう。この教会、個人的にはステンドグラス以外にも地下の聖堂が興味深かった。この教会のガイドツアーもあるようなのだが、訪れたときは時間が無く参加できなかった。
大聖堂を中心に街を回ったあと早めの夕食を取った。場所はドナウ川の中州にあるレストラン。そこからだとコンサート会場に近い。というわけであっという間にコンサートの開演時間が迫ってきたので会場に向かったのだが、お世辞にも超満員とは言えない感じだった。コンサートは三部構成になっているソロコンサート。馴染みの曲以外に現代曲が演奏されたのだが、これがものすごく良かった。現代曲はメロディー性が少ないので僕個人にとって正直なところ、理解するのは非常に難しい。 そのとき歌われた現代曲は、やはりメロディー性が少なかったものの、歌手の表現力が素晴らしく感じられた。すごく上手く作り上げられているというか、とにかく観客席に空席があったのが残念に思えるほどだった。約1時間半のコンサートが終わった頃にはもう外は真っ暗だったので、コンサートの興奮そのままレーゲンスブルクをあとにすることにした。
レーゲンスブルクへ行くときは知人の方に車で送っていただいたのだが、その方は仕事があるということで一足先にミュンヘンに戻られた。それで友人と、ご一緒させていただいた知人の方と3人で電車でミュンヘンに戻ることにした。3人ともバーンカード Bahncard を持っているということで、どの電車にも乗ることが出来る。バーンカードを持っているとドイツ鉄道のチケットを半額で購入することが出来る。が、僕と友人は何故か前年までの、つまり期限切れのバーンカードを持っていて、結果的に3人で週末チケットで帰ることになってしまった。 週末チケットは乗れる電車が決まっているので、その電車まで1時間以上待たなければならなかった。知人の方にご迷惑をかけてしまって申し訳ございません、という気持ちで一杯だった。本来ならもっと早く快適にミュンヘンに戻れたはずなのに。でも今回のレーゲンスブルクへの旅は非常に面白かった。滞在していた時間は非常に短かったが、いい歌も聴くことが出来、連れて行ったくださった方には改めてお礼を言いたい。本当にどうもありがとうございました。
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