2005年6月11日(土)に今年で14回目となるバイエルン総理府の一般公開が行われた。僕は2003年の公開時も訪れ、一般公開を訪れるのは今回で2度目になる。今回は前回ゆっくりと見たかったにもかかわらず見られなかったところ、特にバイエルンの文化に関する解説コーナーやバイエルン州のレセプションが行われるプリンツ・カール宮殿を訪れたかった。(2003時の日記はこちら。別ウィンドウで開きます。)
当日午前中に総理府に向かうと、既にそこには入場を求める行列が出来ており、バイエルン及び総理府の建物に対する関心の高さが窺えた。僕もその行列に並び、入り口前で行われているボディーチェックを受けたが、あっけないほど簡単なチェックだった。前回訪れた時はもう少し厳しかった記憶がある。中に入ると、やはり人が多い。経済、財政、文化、法律、労働問題などが解説されたコーナーがあるのだが、それぞれの場所でその分野に関する資料などが無料で配られている。資料以外にも例えば、「バイエルン総理府」と名前が入ったボールペンや地図、ポスター、ジグソーパズルなども配られており、配られている場所では、みな我先にと手を伸ばしている感があったので、それを目的に来ている人も結構いるのではないかと思われた。
また大臣や首相の執務室も公開されているが、こちらは一度に入れる人数が決められており、ここでも行列が出来ていた。僕もそれに並んで見学したが、見たところ、前回とそう替わったところがない。印象に残ったのは、大臣室にあったアリアンツ・アリーナのヘルメットだろうか。おそらく建設工事を視察に行った時のものだろう。
バイエルン総理府ではバイエルンに関して解説するコーナーがあるのに対し、プリンツ・カール宮殿の方では、バイエルン州が授与する色々な賞に関しての説明があった。それぞれの賞に関する情報、例えばこれまでの受賞者の紹介があった。僕自身は、この宮殿には一度も入ったことがなかったので、それだけでも嬉しく感じられた。
今回の一般公開は僅か一日だけのものだったが(2003年時は2日間)、見学するのに行列が出来るほど関心が高く、この催しはバイエルンに住む人のバイエルンに対する意識や関心をさらに高めるのに貢献していると思われる。自分が住む街や国に対する意識が高まれば、自ずと政治との関わり方も変わってくるだろう。またそこから強い独自性も生まれてくる可能性もある。そんなことを考えた一般公開だった。
以下の写真は全て2005年6月11日(土)に撮影したもの。
|