日記 2006年クリスマスマルクト |
12月1日、ミュンヘンのマリエン広場でもクリスマスマルクトが始まった。そしてその最初の土曜日、広場を訪れるとそこは身動き取るのも難しい程に多くの人で埋まっていた。 久しぶりに雲一つない快晴。真っ青な空の下、友人達と待ち合わせをして、マルクトを回った。本当に人が多い。多くの人がこのマルクトの始まる時期を楽しみにしていたのだろう。 そのクリスマスマルクトの風物詩なものといえば、グリューヴァインという香料入りのホットワインがあげられる。今日のような風の冷たい寒い日にこれを飲むと体が温められる。早速それを飲むことにした。 普通、グリューヴァインといえば赤ワインが使われるが、向かった場所は白ワインが使われるところ。赤ワインのような渋みがないので、非常に飲みやすい。そのお店に行って人数分を注文した。 その後、マルクトを離れ、近くのカフェに向かった。そこへ向かうのも人出が多く、普通に歩くだけでも 普段より時間がかかった。クリスマスマルクトが始まって初めての土曜日、そして快晴。それが多くの人を外出させたのかも知れない。 目指すお店に入っても、人で埋まっている。そして席が空くまで、そのお店の中で待ち、暫くしてようやく席を見つけることが出来た。その後も多くの人が入ってくる。土曜日の午後のお茶の時間だからかお店の中も本当に混んでいた。 カフェは夕方に閉店になった。我々が最後の客になってしまう程、何か話しに熱中していた。 その後、再びマリエン広場に戻ると先程にもまして人出があるように感じられた。そして明かりの付いたツリー。今年のツリーはここ数年では一番背が低いので残念だという声も聞こえる。しかしそれでもその点灯されたツリーはクリスマスの雰囲気を十分に伝えていた。 人で賑わうそこには様々な音があった。しかしそれ以上に教会の鐘が大きかった。ちょうどミサが終わったかのか、ゴーン、ゴーン、ガゴーン、ガゴーンという音がその広場にこだましている。誰かが「教会の鐘の乱れ打ち」と言ったようにその音が何度も、そして幾重にも響いていた。 しかし冷たい空の中で見るツリーの明かりとその音は、何処か温かみのあるようなものにも感じられた。
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(2006年12月10日) |
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