やまねこの物語

日記 オクトーバーフェスト2002開幕

オクトーバーフェストはミュンヘンで行われる世界最大の民族祭りでビール祭りとして知られる。そのオクトーバーフェストの起源は1810年10月17日に遡り、皇太子ルートヴィヒ(後の王ルートヴィヒ1世)とザクセン・ヒルトブルクハウゼンの王女テレーゼ・シャルロッテ・ルイーゼの10月12日のご成婚を祝って市内テレージエンヴィーゼで競馬が行われたのが、このフェストの始まりである。現在は毎年9月第3土曜日から10月第1日曜日までの16日間開催される。

会場テレージエンヴィーゼは普段は何もない大きな広場で、このフェストのために約2ヶ月前からビール会社ごとのテント(5000人から10000人収容)や遊園地が建設される。ビールはミュンヘンにあるそれぞれのビール会社が、この祭り用に特別に作ったもの(オクトーバーフェストビール)で、ジョッキは1リットルのみ。

というわけで、僕は今年2002年も一昨年、去年と同じように開幕日(2002年は9月21日)に出かけることにした。その日、友人たちと待ち合わせをして午前10時過ぎに会場に着いた。初日の開始時間は正午だが、その前に行われる各ビール会社のビア樽を積んだ化粧馬車と会場で働く人々のパレードを良い場所で見るために早めに会場へ行くことにした。このパレードは昨年アメリカで起こったテロの影響で中止された。お祭り的なもの、このパレード以外に市長の樽開けの儀式、前日の花火などが中止された。

オクトーバーフェスト会場

オクトーバーフェスト会場
7月20日建設工事開始翌日
 

オクトーバーフェスト会場

オクトーバーフェスト会場
7月20日建設工事開始翌日
 

オクトーバーフェスト会場

オクトーバーフェスト会場
8月14日
 

建設作業員のためのお店

オクトーバーフェスト会場、建設作業員のためのお店
8月14日
 

電話ボックス

電話ボックス(電話機はまだ設置されていない)
8月14日
 

オクトーバーフェスト会場

オクトーバーフェスト会場
バヴァリア像はまだ修復中、8月14日
 

パレードフェスト初日に行われる各ビール会社のビア樽を積んだ化粧馬車と会場で働く人々のパレード(約45分間)は午前10時45分、ゾンネン通りを出発する。一昨年はヘリコプターなどが上空を旋回していて、それによりパレードが会場に到着したと分かったが、今年は直前には飛んでいなかったように思う。パレードが会場に到着するかなり前に飛んではいたが。

右写真(パレード中)のように会場の通りはパレードのために道が空けられる。警官はその道を横切ろうとする人を止めるのに苦労していた。パレードは本来正午前に終わり、正午に市長が樽開けの儀式を行い、オクトーバーフェストの始まりを宣言する。このときその合図として数発の花火が上がる。が、今年はその花火が上がったときにもパレードは続いていた。

パレード

パレードの最初は警察官によるもので
MINI のパトカーが先導してきた

警察官

警察官

パレード

パレード
黒と金のミュンヘン市旗と白と青のバイエルン州旗

パレード

ミュンヘン小僧に扮する女性
 

パレード

ビール会社のビア樽を積んだ化粧馬車
 

パレード

会場で働く人々のパレード
 

パレード

会場で働く人々のパレード、乾杯!
 

パレード

会場で働く人々のパレード
 

ブラスバンド

ブラスバンド
 

ブラスバンド

ブラスバンド

市長(手を振っている人) 昨年はパレード、市長の樽開けが中止となり、一般市民の前に市長が出ることはなかったが、今年は市長(クリスチャン・ウーデ)も参加していた。彼の乗った馬車が通るとき沿道の歓声が一段と大きくなった。

また彼が樽開けの儀式をするビアテントは厳重に警備され、一般客が入れないようになっていた。というのは、バイエルン州首相シュトイバーがテント内にいたためであった。(このことは家に帰ってテレビを見て初めて知ったのだが。)

この日、天候はそれほど良くなく、早朝には霧雨も降っていた(パレードの時間は曇っていた)。若干肌寒かったが、無事パレードが終わって一安心。

というわけでこの日記は「オクトーバーフェスト2002初日」に続きます。

(2002年09月24日)

 

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