ところでフェスト会場である広場の、西側の丘にはバイエルンの守護神、ライオンを連れたバヴァリア像が立っている。これは1850年に完成し、当時としては世界最大で土台下から台座上までの高さは約30メートルある。その上に建つバヴァリア像（18メートル）は内部を登ることが出来、一番上の展望台からは市内中心方面を一望できる。昨年は、バヴァリア像が修復中で完全に覆いをかぶせられていたが、2002年のフェスト開始直前にその修復工事が終わり、また以前のような姿を見られるようになったのと同時に、バヴァリア像頭部にある展望台にも上れるようになった。

バヴァリア像の頭部の展望台へ行く階段は狭く、螺旋階段が続いている。また展望台も非常に狭く、人が3人も入れば一杯になるので展望台に上がるには入り口で暫く待たなければならない。また展望台の窓（というより穴）も非常に小さい。

バヴァリア像に上ったあと、僕たちは遊園地の方へと向かった。フェストの遊園地は移動遊園地でこのフェストのために特別に建設されたものであるが、とても仮設とは思えないほど（常設ではないという意味）、色々な施設がある。ジェットコースターも何種類かあり、僕と友人は、それらの中で最も怖い（という噂の）、EURO STAR というブランコ式の（つまり足下がない）ジェットコースターに乗ることにした。何度も回転していて、見ていると非常に楽しそうだ。が、自分が乗ってみると、靴が脱げないかそればかり心配していて、あっという間に終わってしまった気がした。聞くと一緒に乗った友人も靴が脱げ落ちないか心配していたらしい。

別の友人たちは射撃で楽しんでいた（景品をもらった）。そういえば今年も本物の馬を使ったメリーゴーランドがあった。遊戯施設は小さな子供が楽しめるものから、いわゆる絶叫マシンまで色々なものが揃っており、お酒の苦手な人でも楽しめるのではないかと思う。というわけで最後に観覧車に乗り、フェスト会場内のカフェでカプチーノを飲んで帰ってきた（午後7時半頃会場をあとにした）。気付けば遊園地などには照明の灯りが付いていた。

そういえば、今年は昨年に比べると警備の数なども少なかったように感じた。昨年はアメリカでのテロ直後ということで警備の数も非常に多かったが、それ以前と比べても少なく感じた。またオクトーバーフェスト初日の日、一昨年、昨年とも色々な場所でテレビの撮影が行われていたが、今年はあまり目にすることはなかった。そういえばパレードの始まる前、僕たちは簡単なインタビュー（テレビではない）を受けたが、それは一体何に使われるのだろう。

（このページにある写真は全てオクトーバーフェスト初日9月21日のもの）