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おでかけ ドイツ・ハイデルベルク |
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ネッカー川にかかるカール・テオドール橋を渡り、哲学者の道へ行くため、シュランゲン小道と呼ばれる文字通りの小道を上がった。小道の途中には何カ所かベンチがあり、そこからハイデルベルクの街を望むことが出来る。
曲がりくねったシュランゲン小道を登り切ると、哲学者の道に出る。ここはゲーテやヘーゲルなど多くの哲学者や詩人がそぞろ歩きながら思索にふけった道ということで、その眼下に拡がる景色を楽しむことが出来る。僕が歩いたときには散歩している人やベンチに座って読書をしている人、おそらく絵葉書や日記を書いている人の姿があった。
哲学者の道からは、ネッカー川、古いレンガの街並み、その背後に拡がる森、緑に包まれた古城など詩情あふれた景色を望むことが出来る。冬の時期だと夏のように木々が生い茂っているわけではないので、木々に遮られずもっと広い景色を楽しむことが出来る。また雪景色も綺麗かも知れない。
哲学者の道を少し歩くとリゼロッテ広場という小さな場所が道の横に見える。これはハイデルベルク生まれの大公妃エリーザベト・シャルロッテ(1652-1722)を記念した碑の建つ場所である。そこから見るハイデルベルクの街並みも素晴らしい。
哲学者の道をさらに進むとアイヒェンドルフの碑が見えてくる。ここには後期ドイツ・ロマン派の詩人、ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ(1788-1857)の碑があり、またそこは花が植えられた公園になっている。リゼロッテ広場同様、ここから見るハイデルベルクの街並みも美しい。哲学者の道を歩いていると木々の間に見え隠れしながらハイデルベルクの街並みを楽しむことが出来る。
哲学者の道を歩いたあと、テオドール・ホイス橋を渡り、旧市街地への入り口ビスマルク広場まで戻り、そこで少し休んだあと、そこからトラムに乗ってハイデルベルク中央駅へと向かった。ハイデルベルクは第二次世界大戦の空襲を免れ、またドイツによる焦土作戦からも免れ、過去を今に伝える美しい街である。このままを将来に伝えていって欲しいと思いながらミュンヘンに向かう電車に乗った。(2003年7月上旬ハイデルベルク完)
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