おでかけ ドイツ・ハイデルベルク |
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マルクト広場には騎士の家と呼ばれるドイツ・ルネサンスを代表する建物がある。1592年に完成し、その後は街の火災等からも免れているとのことで、黒くなった外観がその歴史を思い起こさせる。
旧市街地を回った後、ネッカー川沿いに出ることにした。この川にはアルテ・ブリュッケ(古い橋の意)と呼ばれるネッカー川にかかる最古の橋がある。現在の橋は選帝候カール・テオドールの名前をとってカール・テオドール橋と呼ばれる。彼が現在の石橋を1786-88年建設した。それ以前の橋は木造で、1784年の河氷と洪水によって崩壊したとのこと。川の反対岸にある哲学者の道には当時の絵があり、それによると当時は屋根付きの橋だったらしい。
カール・テオドール橋はゲーテ(1749-1832)が「この橋からの眺めには世界のどの橋も及ぶまい」と絶賛したらしいが、この橋自体も非常に美しいものだと思う。「この橋が美しい」と僕が感じたのは、こういった石橋が少ない現代だからこそ、そのように感じたのだろうか。彼の生きていた時代にはありふれたものだったのだろうか。余談だが、彼は合計で8回、この街を訪れたらしい。もしかすると彼は木造時代の橋と現在のような石橋を両方とも知っているかも知れない。 ところで選帝候カール・テオドールはミュンヘンでも非常に馴染みのある人物で、ミュンヘンの芸術発展にも大きく貢献した人物であるが、彼のミュンヘン治世時代は貧困が蔓延し、また彼は「よそ者」として(ミュンヘンでは)人気がなかった。彼のお墓はミュンヘンにあるが、カール・テオドール橋の上に立ちハイデルベルク城を望むカール・テオドール像を見ていると、彼はハイデルベルクで眠りたかったのでは、と思ってしまう。
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