おでかけ ドイツ・ケーニヒス湖 |
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ドイツ・ケーニヒス湖 Koenigssee。この湖はドイツ南部のベルヒテスガーデン国立公園(1978年制定)の中にある。ミュンヘンからはオーストリア国境手前の駅フライラッシング経由でベルヒテスガーデン駅で下車し(乗り換え時間を合わせて約3時間)、そこからはバスか徒歩で湖に行くことが出来る。 その日、僕は友人に誘われ、朝7時半にミュンヘン中央駅に向かった。4人で行くということでバイエルンチケットという、一枚で5人まで乗車出来るチケットを使っての小旅行だ。電車は遅れることもなく無事にベルヒテスガーデン駅に着いた。僕にとっては3度目のベルヒテスガーデン。今まではヒトラーの山荘を中心にここを訪れたが、今回はヒトラーとは関係なく湖観光である。 にもかかわらず、ベルヒテスガーデン駅をよく見てみれば、窓枠や柱の装飾、大理石の使われ方など、この駅が第三帝国建築のような気がした。家に帰ってから調べてみると1938-40年の建築ということだった。ベルヒテスガーデンはドイツ人が訪れる保養地として名高い。その表玄関として当時の建物をそのまま使っていると言うことに、少し興奮を覚えた。
駅前のバス停でケーニヒス湖へ向かうバスを調べると10分で湖に行けるということ。「バスで10分と言うことなら、歩いてもそう遠くはないはず」と、結局歩いていくことになった。近くに「湖までの歩道」という看板があり、ハイキングコースのようになっている。ところでこの日、当地の天気予報は(特に午前が)雨となっており、それだけが心配であったが、ベルヒテスガーデン駅に到着した時には既に雨も上がっており、このことも「歩いていく」という考えを後押しするのに十分であった。 歩き始めて直ぐの所にある橋から川を覗くと、そこで二つの川が合流しているのが分かった。しかしそれは合流と言うよりは対決と言った方が良いかも知れない。それほどの水の流れであった。下の写真を見てもらえれば分かるが、水の色が大きく違っていて、また水量も多く、流れも非常に速かった。それだけ多くの雨が降ったのだろうか。
ケーニヒス湖へと続く歩道を歩いていくと、そこには非常にのどかな風景が拡がっていた。しかし横を流れる川は、のどかなものではなく、非常に流れが速かった。その速い水の流れが、目の前に拡がる風景を、更にのんびりと感じさせるものにしている気がした。ところで僕たちは雨上がりで水たまりが残る道を歩いていたが、雨が降ったせいか空気が冷やされ、また暑い日差しもなかったので非常に歩きやすい天候となっていた。
ケーニヒス湖へ続く道には、方向を示す看板が所々にあり、迷うことなく進むことが出来た。横を流れる川は先程よりも更に激しさを増し、場所によっては激流といった感がするところもある。どれほど多くの雨が降ったのだろうか。川の水量も多く、あふれ出た水が歩道に迫っている場所もある。その水の流れる大きな音が静かな森の中に響いており、尚更川の流れを激しく感じさせた。
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