やまねこの物語

おでかけ オーストリア・リンツ

旅の目的

時期

オペラ鑑賞

2001年6月上旬

 

    の日は前日オペラを歌った友人たちと一緒に昼食を取る約束をしたので、僕はそれまでリンツの市内観光をすることにした。さてどこに行こう。というわけで、やはり教会に行った。まずはホテル近くにあるリンツ司教区教会へと向かった。大きな塔があるのでこの教会の場所も他の教会と同じくすぐに見つけることが出来た。この教会は13世紀頃建てられた教会を元に、17世紀にバロック様式で再建されたもので、その塔は1453年のものだ。この教会、入ってまず驚いたのが、礼拝堂内の埃ぽさである。ちょうどパイプオルガンの工事が行われていたので、椅子の上にはシートがかけられているが、祭壇などを見る限り、そんなに掃除をしていなさそうだ。本祭壇は綺麗にされているが、他の小祭壇などは必ずしも綺麗とは言えなかった。教会の掃除の話はさておき、この教会でもかつてブルックナーがオルガニストを務めていたようだ。時期は旧大聖堂のオルガニストをしていたとき同じだから、どうやら彼は2つ掛け持ちしていたようだ。またこの教会には皇帝フリードリヒ3世の心臓が納められているらしいのだが僕はそれがどこか発見できなかった。
     

リンツ司教区教会
 リンツ司教区教会

リンツ司教区教会礼拝堂
リンツ司教区教会礼拝堂

ブルックナーの碑
 ブルックナーの碑

ラントハウス入り口
ラントハウス(州庁舎)入り口

    ンツ司教区教会をあとにし、僕はリンツ城へと向かった。リンツ城は799年に建築され、後に皇帝の居城となったところである。現在は博物館となっており、また高台になっているためここからもリンツ市内を望むことが出来ると聞いた。その城へ向かうため、前日、オペラを聴きに州立劇場へ行った道を通っていると、前日夜とはまた違った雰囲気でラントハウス(州庁舎)入り口が見えてきた。ライトアップされている方がもっと目立っていたように思う。と、そのとき入り口左、僕はラントハウスの建物と思っていたものが、どうやら教会ではないかと思った。何となく窓の形などでそう感じたのだが、入り口ドアの所にフランシスコ会派教会とある。やっぱり教会だったんだと、あまり期待せず(?)中に入った。

    ランシスコ会派教会は僕の期待を裏切り、ロココ調の派手な教会だった。やまねこ、リンツ初ロココ!と思いながら色々教会の中を回ってみた。僕はやはりバロック・ロココなどの建物が好きなようだ。人によってはゴチャゴチャしているから苦手という人もいるし、僕のように好きな人もいる。人の好みは面白い、なんて考えながら色々見てみた。天使もいっぱいいるようだ。ところでこの教会は壁が湾曲しているため、正面から見ると小祭壇全てを一度に見ることが出来ない。小祭壇は本祭壇に対して斜めの角度で作られているのだろう。そういえば小祭壇の一つに聖遺物として頭蓋骨が飾られてあったが、頭蓋骨を飾るヨーロッパの文化(趣味?)は僕には理解しがたい。久しぶりのロココで心躍りまくりながら、僕はこの教会をあとにした。

フランシスコ会派教会礼拝堂
 フランシスコ会派教会礼拝堂

本祭壇
本祭壇
受胎告知 

小祭壇の聖遺物
 小祭壇の聖遺物
 

フランシスコ会派教会
フランシスコ会派教会
外見から教会とは判断しにくい

    ょっと興奮した気持ちでフランシスコ会派教会をあとにし、本来の目的、リンツ城へと向かった。が、もし博物館に入ってしまうと、待ち合わせの時間に帰って来れなさそうだったので、もう一つ訪れてみたい教会へと行くことにした。目指すはリンツ城裏にあるマルティン教会だ。マルティン教会はオーストリア最古の教会として知られている。リンツ城の中庭を通り抜け、マルティン教会にたどり着くことが出来たが、中には入ることが出来なかった。というのは入り口ドアを開けたところ(ドアは開け放しになったいる)にはガラスがはられていたからだ。そこには「ミサ以外は立ち入り出来ない」とのプレートがあった。恐らく落書きなどから文化財を守るためであろう。それで僕はガラス越しに写真を撮って、また旧市街地に戻り友人との待ち合わせ場所に行った。

マルティン教会
 マルティン教会

 

マルティン教会の碑
マルティン教会の碑
オーストリア最古と説明されている
 

マルティン教会礼拝堂
 マルティン教会礼拝堂

道
マルティン教会側の道
ここには古い小さな家が多い

    人と無事会うことが出来、一緒に中華料理屋で食事をし、前日のオペラの礼を述べてそのまま友人は仕事へと向かった。中華料理屋を出ようとすると、外は雨が降っている。雨の中、僕はリンツ城がある丘まで歩いていった。城内の庭園は綺麗に整備されていて、晴れた日に来ると気持ちがいいだろうとか考えながら、博物館まで行った。そういえば途中に天文学者ケプラーの銅像があったが、台座の部分に大きく落書きがされてあった。落書きされた文化財を見るのはちょっと悲しかったが、僕がその落書きを磨き消すわけにもいかないので、そのまま博物館へと入った。

    ンツ城博物館は中世の展示や民俗関係の展示の他に楽器や絵画のコレクションもある。自然科学に関する部屋があったり、貨幣の展示、武具も揃っていた。雰囲気的にはミュンヘンの市立博物館に似ている。特別展ではアパルトヘイト関連をやっている。しかしこの博物館、正直言ってかなり広い。途中で疲れてしまった。とりあえず全部回ったものの、最後にあった絵画コレクションは何も観ていないのに等しいというくらい、ただ通り過ぎただけだった。パンフレットに載っていたベートヴェンが使用していたピアノ、バイオリンを弾く天使像などを見ることが出来たので、もう良しとしよう。そういえばこれら以外に個人的に面白かったのは切り絵の展示だ。もしかするとこれは特別展かもしれないが、18世紀頃からの職人による切り絵の展示には圧倒されるものがあった。芸が細かい。というわけで博物館に疲れたのでもうリンツをあとにすることにした。雨も降っているので。

リンツ城へと続く階段
 リンツ城へ続く階段

リンツ城入り口
リンツ城入り口

城から見たドナウ川
 城から見たドナウ川

 巡礼教会を望む
 巡礼教会を望む

    の中、荷物を預けていたホテルに戻り、荷物を取ってリンツ中央駅まで向かったが、予想以上に早く着いてしまった。ミュンヘン行きの列車まで1時間以上ある。そういえばミュンヘンからリンツに来るときは電車がウィーンやブタペストに行くというので電車はほぼ満員の状態だった。空いている席を見つけるのに苦労したので、帰りは予約することにした。普通の座席を予約したのにも関わらず、僕の番号はコンパートメントの中だった。コンパートメントの客室の列車、最近は少なくなってきていると思ったが、国際間で走るものにはまだまだ多いようだ。

    ころでリンツにはリンツァートルテ(リンツ風トルテ)というケーキがある。それのオリジナルとかいうお店を見つけて、ミュンヘンにいる友人たちへのお土産に幾つか購入して、僕はミュンヘンへの帰路に就いた。旅としてはオペラを観に行ったのか教会を観に行ったのか分からないが、ちょっとした旅行を楽しむことが出来てよかった。そのきっかけを僕に与えてくれた友人にも礼を言いたい。今回旅をして思ったのは同じ街でも人それぞれ観光したい場所が違うということだ。リンツの美術館にはクリムトの絵などを展示しているところもあるようだし、名前は忘れたが有名な哲学者とも関連がある街らしい。人それぞれの旅があるというのは面白いと思う。ここまで読んでくださったみなさま、特にハプニングも何もない旅行記を読んでいただき、どうもありがとうございました。(オーストリア・リンツ編完)

コンパートメントの車両
 コンパートメントの車両

 リンツァートルテ
 リンツァートルテ
下のボールペンから大きさがわかる

 

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