やまねこの物語

おでかけ オーストリア・リンツ

旅の目的

時期

オペラ鑑賞

2001年6月上旬

 

    は新大聖堂を後にして、オペラへ行くため服を着替えにホテルへ帰った。ホテルはハウプトプラッツ近くにあるので旧市街地に建つ新大聖堂からそう遠くない。予め地図を見ていたので、ホテルへは迷わなくて済みそうだ。と同時に新大聖堂からホテルへ帰る途中にある教会もチェックしておいた。というわけで時間があれば見てみたいと思っていた教会をホテルへ帰る途中に見学することにした。まずは新大聖堂側に建つバロック様式の慈悲男子修道院教会を観に行った。ドアを開けるとちょうど教会の鐘が鳴りミサが始まった。時間はちょうど午後5時半。何といういいタイミングなんだ。ミサが始まったので僕は結局何も観ずその教会を後にした。それにしても午後5時半にミサが始まるのは早すぎる。

    いうわけで次の教会、カルメル修道会教会に向かった。ここもバロック様式の教会だ。重いドアを開けるとここの教会もミサをやっていた。だからまたしても中を一瞬覗いただけで中には入らなかった。というか入れなかった。さすがにミサ中に礼拝堂に入ろうとは思わない。もしかするとリンツはミサの始まる時間が早いのかもしれない。でも街の雰囲気を見てみると、どうもスーパーなどのお店も午後8時まで開いているような感じがしない。もしかするとドイツとオーストリア、閉店時間は全然違うのかもしれない。

    んなわけで、気持ちを切り替えて次に目指す教会、かつてのウルズラ修道会教会へと向かった。名前に「かつての」と付くくらいだから、もしかすると現在は使っていないのかもしれない。それとも今ミサをやっているのか?などと考えながらドアを開けると中には誰もいなかった。あまり掃除をしていなそうな雰囲気だ。本当に教会として利用されていないのかどうかは分からないが、他の教会ほどあまり人は来ないようだ。しかも礼拝堂の中には腰くらいの高さの壁(柵)があって「乗り越えて中に入ると警報機が鳴ります」と書かれた札が貼られてある。入ったところにあるマリア像には蝋燭や花が置かれてあったが、一般的に人はあまり来ないようだ。一体この教会はなんだ?という気持ちで結局写真だけ撮って後にした。ちょっとだけ寄り道をしたがホテルに無事着くことが出来た。
     

慈悲男子修道院教会
 慈悲男子修道院教会

カルメル修道会教会
カルメル修道会教会

かつてのウルズラ修道会教会礼拝堂
 かつてのウルズラ修道会教会礼拝堂

かつてのウルズラ修道会教会
かつてのウルズラ修道会教会

マリア像
 マリア像

 

    ペラに行く服装といっても最初からジャケットは着ていたので実際にはジーンズをスラックスに履き替えるだけだった。だから着替えにそれほど時間はかからなかった。ホテルから州立劇場へは歩いて10分くらいで着く。ほとんど一直線であっという間に劇場に着いた。その日の演目はウェーバー「魔弾の射手」だったので、かなりのお客さんが入っていた。僕は友人から一列目のチケットをもらっていたので、そこから後方を見ると3階まである劇場は立ち見の人がいるほど一杯だった。この劇場は州立劇場というには大きくないかもしれない。おそらく1000人も入らないと思う。

    「魔弾の射手」を僕は一度バイエルン州立劇場で観たが演出の違いで今回のはガラリと雰囲気の違うものとなっていた。セットそのものはバイエルンの方が凝っていたものの、演出の面白さはリンツの方が面白かったかもしれない。これは言い換えるとバイエルンは本物の雰囲気に似せた、例えば木や岩場などを再現し、豪華なものであったが、リンツはセットが少なく、演劇の要素などが加わったものとなっていた。ただ両者とも素晴らしいのでどちらが良いとか、そういったことは言えない。あとは個人の好みだと思う。そういえばこの劇場では誰も日本人を見かけなかったのだが、後日ミュンヘンに帰ってその話を友人にすると、その友人のウィーン在住の日本人の方も観に来ていたということだった。僕は誰も見かけなかったが。

    事友人の歌も終わり、上演後、友人に挨拶だけして僕はコーヒーでも飲みにハウプトプラッツに行った。夜のハウプトプラッツは人通りも少なく、カフェに若干、人がいただけで寂しい感じがしたが、ライトアップされた噴水や広場中央の柱は昼間とは全然違う雰囲気を見せていた。夜、広場などを散歩するのは昼間に発見できないものがあったりして面白い。で、僕はカプチーノとケーキで一息ついてからホテルに帰ることにした。

ラントハウス入り口
 ラントハウス(州庁舎)入り口

夜のハウプトプラッツ
夜のハウプトプラッツ

    ういえばリンツにはこの下の写真のようなアーケードが多かったように思う。細い路地という空間の使い方が上手いなぁと感心してしまった。ミュンヘンにはこのようなアーケードがあまり無い。また色々建物を見てみると門の所に何か彫刻されている建物が多いように感じた。これらはドイツの他の街にもあるが珍しいと思うものを写真に撮ってみた。ところでリンツの旧市街地を歩いていると黄色の案内汽車をよく目にする。僕ももっと時間に余裕があれば乗ってみたかったのだが、結局乗らなかった。

アーケード
 アーケード

 

猿?
猿?
 

マリア像
マリア像

市内観光する汽車
市内観光する汽車
左にはチェスをする人達がいる

 

 戻る

進む

menu
「おでかけ」のトップに戻る