おでかけ ドイツ・オーバースドルフ |
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オーバースドルフはドイツ最南端の村と書いたが、南ドイツに多く見られる壁にフレスコ画の描かれた建物も幾つか見受けられた。ところでこの街は寒く、雪の多いところだからか、滑り止めの付いた靴が店頭に並べられてある靴屋、革の衣服を売っているお店が多いように感じられた。僕が訪れた3月上旬はシーズンオフになりつつあるのか、多くのお店ではセールがなされていたが、革の衣服などは安くなってもそれでも僕には高かった。またそれら以外にチーズのお店もあった。この街は酪農も盛んで新鮮な牛乳や乳製品を手軽に手に入れることが出来るらしい。街中を歩いていると「牛乳一カップいくら」と書かれた看板があり、その場で新鮮な牛乳を販売しているお店もあった。
街中を散歩していたが、街のどこからでも教会の塔が見えていた。この教会は聖ヨハン・バプティスト教会でカトリックの教会である。詳しいことは僕には分からないがゴシック様式のこの教会、中に入るとまず説教壇が目に入った。非常に精巧に作られている。教会の近くにはプリンツレゲント・ルイトポルト(1821-1912)の銅像が建っている。これは1865年大火が街を襲ったとき、彼が街の修復のために力を貸したということを記念して、彫刻家クサファー・アプトの手によって1912年作られた。
街を散歩しているといつしか、コンサートの開場の時間が近づいてきた。僕は会場に向かったが、そこにはまだそれほど人がいなかった。コンサート会場はクアハウス内にある大ホールで行われる(800人以上収容出来るらしい)。開演時間が近づくと、多くの人が会場に入ってきたが、そのほとんどが年配の人や老人だ。やはり保養地だからだろうか。コンサートはオペレッタのコンサートで歌と歌の間に司会者の喋りが入る。この司会者もテレビで自身の番組を持っておられるくらい有名な人らしい。テノール歌手は、歌手としては変わった経歴の人で、ボディービルダーのドイツチャンピオンであり、同時に自身が経営されるジムもドイツ国内に3つあるとのこと。 コンサートは歌ごとに衣装が替わり、出演者の方は忙しかったと思うが観ている方としては非常に面白かった。僕はコンサート前半、ビデオ撮影に集中していて、舞台を楽しむ余裕がそれほどなかったが、休憩後の後半は余裕も出来、舞台を楽しむことが出来た。コンサートも無事終わり、行きと同様、出演者のご夫妻に家まで送っていただいたが、家に着くと午前2時半になっていた。このご夫妻の方には本当にお世話になった。どうもありがとうございました。と同時にお疲れ様でした。こうして僕の初めてのオーバースドルフへの小旅行は終わった。
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