おでかけ　ドイツ・オーバースドルフ

ドイツ・オーバースドルフ Oberstdorf はドイツ最南端の村である。ミュンヘンから車で約2時間の所にあり、アルプスを間近に望むことが出来る。僕は今回、初めてこの街を訪れた。ミュンヘン在住の音楽家の方（ご夫妻、バス歌手とピアニスト）が出演されるコンサートのビデオ撮影を頼まれたからだ。この3月上旬、ミュンヘンの気温は急に暖かくなり最高気温も10度近くなっていたが、アルプスの直ぐ側と言うことで僕は毛皮のコートを着ていった。彼らの運転する車にご一緒させていただいて現地に着いたが想像していた以上に暖かい。おそらく5度以上あっただろう。ミュンヘンにはもう雪が残っていなかったが、オーバースドルフに近づくにつれ雪の量も多くなり、アルプスにやってきたと実感出来る。

コンサートの開場（19時）まで時間があったので僕は街中を散歩することにした。コンサートはクアハウス（療養センター）のホールで行われる。このオーバースドルフはドイツで最南端の村であると書いたが同時にドイツ最南端の保養地としても名高い。街は標高815メートルのところにあり、空気も綺麗で年間250万人の観光客がこの街を訪れる。夏の間はハイキング、冬はスキーと自然を堪能でき、それらに利用される面積は17000ヘクタール以上ありアルプス以北では最も広い。

というわけで僕は散歩を始めたが街はそれほど広くなく、いつの間にか街の正面玄関であるドイツ鉄道の駅に着いていた。駅の前には電光掲示板があり、見てみると2005年オーバースドルフで開催されるノルディックスキー世界選手権までのカウントダウンの掲示板であった。その他2004年にはスキージャンプのワールドカップもこの地で開催されるようだ。ここにあるスキーのジャンプ台は最新で世界最大のものの一つらしい。ここにはスキー場もあって駅や街中ではスキーやスノーボードを持っている人の姿をよく見かけた。

街は歩行者天国になっていて、聞くとバスなど公的な車以外は街中に乗り入れることが出来ないらしい。街中を歩いていて感じたのは、家々の屋根が思った以上に急でないと言うことだ。積雪が多い街は屋根の急なところが多いがここはそうではないのだろうか。

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