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おでかけ ドイツ・ザールブリュッケン |
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ザールブリュッケンの市内観光をしていると、そろそろ劇場へ向かう良い時間となってきたので近くで簡単に食事をして劇場へと向かった。実は観光案内をしているときに、当日の公演「レ・ミゼラブル」のチケットを購入しようとインフォメーションやチケット売り場に出向いたが、既に全席売り切れており、もう一枚も残っていないと言われた。予めネットで予約をしておけば良かったのだが、当日現地において学生券で購入した方が安いと思ったので、そのようにしたのだが、それが裏目に出てしまった。それだけ人気演目なのだろうか。 チケットがないと言われたので、当日券が出る開演一時間前に劇場へ向かった。当日券と言ってもこの日は売り切れているので、一枚もなく、その日チケットを取りに来ない人の余ったチケットを売るというものだった。が、その日はそういったチケットはないようで、チケット売り場で待っていてもチケットは販売されなかった。回りを見てみると僕と同じように待っている人がいる。ほとんどの人は男女ペアでしかも良い服装をしている。中にはその列を見て帰ってしまった人もいるようだった。開演15分前になって、チケット売り場の受付の人が「特別券」を販売してくれた。僕と僕の次に待っていた男女ペアの三枚分だけ販売してくれたのだが(その後販売されたかどうか分からない)、このチケットは劇場3階席の階段に座るというものであった。どうやらこの劇場には立ち見席というものがないようだ。 というわけで何とか劇場内に入ることが出来た。ところでこのザールラント州立歌劇場は第三帝国期の1937/38年に建てられ、こけら落としは1938年10月8日でヴァーグナー『さまよえるオランダ人』であった。
そして開演時間になり、ミュージカルが始まった。僕は生まれて初めてミュージカルを観たが内容も分かりやすく楽しむことが出来た。結局階段には座らずに壁にもたれていたが、いつの間にか舞台に引き込まれ休憩まではあっという間に過ぎた感があった。後半は空いている席を見つけてそこに座ることが出来た。僕はこれ以外のミュージカルを観たことがないので、それがどうだか分からないが、終演後のカーテンコールが終わってからも演奏があり、また観客もそれに合わせて手拍子をするといった、舞台と観客が一つになった感じの時があった。いずれにしても初めてのミュージカルを楽しむことが出来た。
午後11時前、劇場を出ると雨が降っていた。先にも書いたが歩行者天国の屋根に助けられた。そして軽く食事をしてからホテルに戻った。翌日はハイデルベルク乗り換えでミュンヘンに帰るのでハイデルベルクで数時間観光しようと考え、布団に入ったが、ザールブリュッケンにはマスジョッキ(1リットルのビールジョッキ。ミュンヘンでは一般的なもの)を見かけなかったとその時、ふと思い出した。(2003年7月上旬ザールブリュッケン完) |
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