やまねこの物語

おでかけ フランス・フォルバッハ

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2005年4月上旬

 

聖レミ教会の裏手に回ると丘に登る小さな小径が見える。その道を登っていくと、あっという間に街が下に見えた。先程の聖レミ教会の塔も下に見える。それだけ坂道が急なのだろう。息を切らせながら登っていくと、石垣が見えてきた。そのまま更に進むと現在は廃墟となっている砦、ブルク城が見えてくる。

ブルク城は11世紀の後半か12世紀の前半に、司教ベルトラム・フォン・メッスによって建てられたとされる。その後幾度も所有者が代わり、その度に改築、拡張がなされ、街の城壁と結ばれるようになった。1437年には塔が築かれるが、1634年フランス軍によって破壊が命じられる。その後1891年に現在の高さ28メートルの塔が建てられた(先端が海抜328メートル)。

塔の周りを回ってみると、ドイツ語による碑があった。それはこれまでの所有者を示すもので、そこから年代と共に幾つかの名前が読みとれる。それだけ所有者が何度も替わっていると言うことだが、言い換えればそれだけこの地が重要地であったとも言える。そして重要地ゆえに強固に作られているのが塔周辺を見れば分かる。窓は鉄格子がなされ、また重厚ある鉄の扉は鍵穴が何処にあるか分からないようなものになっている。

ブルク城が建つ小高い丘の上には、それまで頑張って急な坂道を登ってきたことを労うように、穏やか風が吹いていて気持ちが良かったが、期待していた丘の上からの景色というのは楽しむことが出来なかった。大きな木々が視界を遮っている。塔の上に登ることが出来れば良かったのだが、閉まっていて登ることは出来なかった(一般に上に登れるかは不明だが)。塔の上からは梺に拡がるフォルバッハの街を楽しめるに違いない。

ブルク城への道
ブルク城への道

ブルク城への道
ブルク城への道

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城
ブルク城

ブルク城窓
ブルク城窓

ブルク城扉
ブルク城扉

ブルク城からの景色
ブルク城からの景色

ブルク城とフランス国旗
ブルク城とフランス国旗


ブルク城から見て市街地とは反対方面の梺にブルクホーフが見える。ブルクホーフはブルク城と同じく1634年にフランス軍によって破壊されたが、1901-1906年に富豪がそれを修復・改築した。こちらも一部は廃墟となっているが、整備されているためか廃墟独特の雰囲気はなく、綺麗に整えられた公園といった感じがした。

ブルクホーフから見るブルク城
ブルクホーフから見るブルク城

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフへ続く道
ブルクホーフへ続く道

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフにある紋章
ブルクホーフにある紋章

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ

ブルクホーフ
ブルクホーフ


ブルクホーフを回った後、フォルバッハ駅まで戻ることにした。フォルバッハでの滞在時間はほんの僅かであったが、その中でもドイツとは違うもの、フランスを感じることが出来た。ただ両国の国境の街と言うことから、ドイツ語の表示が多いのではないかと思っていたが、街中ではドイツ語の表示はほとんど見られず、またスーパーでもドイツ語が通じるとは言えなかった。何より驚いたのは、ドイツ・ザールブリュッケンとフランス・フォルバッハを往復している Ter の車掌もドイツ語を話せない人であった。単なる偶然かも知れないが、ザールブリュッケンの市内交通で行ける場所で、ここまで違うとは思ってもいなかった。

ザールブリュッケンでは、フランス領であった時のこと、ドイツ領であるときのことなど、歴史を遡って自身を紹介している。しかしフォルバッハで感じたのは、例えば名所である場所にもフランス語の表示のみで、街からドイツを感じるのは難しかった。言い換えればそれだけフランスとしての意識が強いと言うことだろう。また地理的にはドイツに最も近い街の一つにもかかわらず、意識的な距離はもっと遠いように感じられた。かつて国を超えた交通の要であったように、他の街の者を好意的に受け入れるならば、街の持つ魅力をもっと伝えられるのではないかと思われる。しかし逆に見ればそれこそがフランスらしいところなのかも知れない。(2005年4月上旬フランス・フォルバッハ編完)

 

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