やまねこの物語

日記 王ルートヴィヒの誕生日

この日記は「ルートヴィヒ」「王ルートヴィヒ2世の命日」関連です。

2005年8月25日(木)はバイエルン王ルートヴィヒ1世(1786.8.25-1868.2.29)及びルートヴィヒ2世(1845.8.25-1886.6.13)の誕生日である。二人ともバイエルン王国の発展に貢献した人物で、彼らに対する人気や関心は死後100年以上経った今でも衰えることを知らない。

その8月25日に僕は両者の墓所を訪れた。命日には両者のお墓とも花が供えられていたが、誕生日の方には違いがあった。まず王ルートヴィヒ1世が眠る聖ボニファツ教会を訪れたが、普段は開いている入り口扉の一つは鍵が閉まっており、そこから礼拝堂に入ることが出来なかった。そして別の扉から礼拝堂に入り、彼の石棺前に行ったが、そこには花もなく、非常に静まりかえった空間が拡がっており、ただロウソクの火が静かに呼吸をしているだけだった。

その後、王ルートヴィヒ2世が眠る聖ミヒャエル教会へと向かった。こちらはいつもと変わった様子もなく、礼拝堂には祈りを捧げている人の姿があった。そして地下にあるヴィッテルスバッハ家の墓所に行くと、ルートヴィヒ2世のお墓には幾つもの花が供えられ、一目でこれが彼のお墓だと分かった。暫くすると一輪のバラを持った人がやってきて、彼の棺の上にそっと置いていった。

現在ミュンヘンのドイツ劇場でミュージカル「ルートヴィヒ2世」が上演されているので、彼に対する関心は普段より高いかも知れないが、いずれにしても彼に対する人気は絶大なものがある。しかし個人的に感じるのは、ミュンヘンの歴史を知れば知る程、彼の祖父である王ルートヴィヒ1世の存在が大きくなっていくということである。両者とも間違いなくミュンヘンに多大な貢献をしたが、ミュンヘンを王都に相応しい街にした王ルートヴィヒ1世も決して忘れてはならない存在である。もちろん現在のバイエルン、ミュンヘンの発展に貢献したのは彼らだけではない。色々な人の手によって現在のミュンヘンがある。それを思うと、そこから計り知れない歴史の重みが感じられた。
 

以下の写真は全て2005年8月25日(木)に撮影したもの。

王ルートヴィヒ1世の石棺

王ルートヴィヒ1世の石棺

聖ボニファツ教会

聖ボニファツ教会

新市庁舎にある王ルートヴィヒ1世像

新市庁舎にある王ルートヴィヒ1世像

新市庁舎にある王ルートヴィヒ2世像

新市庁舎にある王ルートヴィヒ2世像

王ルートヴィヒ2世像

王ルートヴィヒ2世像

王ルートヴィヒ2世の棺

王ルートヴィヒ2世の棺

(2005年8月25日)

 

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