おでかけ ドイツ・アウグスブルク |
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フッガーハウスの前を更に進むと道の真ん中にヘラクレスの噴水 Herkulesbrunnen が見えてくる。これはローマの起源と職人階級を象徴し1602年に建てられた。普段は街ゆく人々のいい憩いの場となってるらしいが、僕が訪れたときは清掃中だった。 そのヘラクレスの噴水の前(横?)にシェッツラー宮殿 Schaezler Palais がある。この宮殿は1765-1779年銀行家リーベルト・フォン・リーベンホーフェンのために建築された。正面入り口には紋章があり、金の派風飾りの付いたバルコニーが印象的だ。中庭には色々な石像や僕には意味不明なオブジェが幾つか置かれてあった。チケットを買って中に入ると、まずその階段が印象に残った。天井や壁に絵画があり、手すりにも金細工がある。
シェッツラー宮殿は現在、バイエルン州立絵画館やドイツ・バロック美術館として利用され、デューラーやホルバインなどの作品の他にルーベンスやヨハン・バプティスト・ツィンマーマンなどの作品を見ることが出来る。最初はじっくり観ようと思っていたが、部屋と部屋を結ぶ廊下を見ると、正直その大きさに非常に驚いた。宮殿の正面から見るとそれほど大きくないのに、奥行きはかなりあるようだ。というわけで、その後は結構適当に観ていた。
僕がこの宮殿を訪れた目的は絵画館よりも別にあった。長さ23メートルのロココ様式の祝祭の間 Festsaal だ。絵画館を更に進むとその部屋はいきなり現れた。派手だ。貴族ではなく一銀行家が建てた宮殿がこれほど派手ということから、当時のアウグスブルクが商業・金融のヨーロッパの中心と呼ばれていたのが改めて分かった気がした。
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