やまねこの物語

おでかけ ハンガリー・ブダペスト

旅の目的

時期

オペラ鑑賞

2004年12月下旬

 

リスト音楽院へは前日夕方に友人の案内で前を通ったが、翌日まだ陽が落ちないうちに再度訪れてみると、建物のその重厚さが音楽院の歴史を感じさせた。当時、王立音楽院と呼ばれていたリスト音楽院の設立にはその名の通りリスト・フェレンツ(フランツ・リスト1811-86、作曲家、ピアニスト)が携わった(1875年設立)。彼は初代総裁で、エルケル・フェレンツが初代校長となった。現在、リスト・フィレンツ記念博物館となっている場所に学校が開校され、1904-07年、コルプ・フローリスとギールヅル・カールマーンによって現在の建物が建設された。そして音楽院は音楽家を教育する場としてだけでなく、同時にブダペストのコンサートホールとして利用されるに到った。ここからコダーイ・ズルターン(1882-1967)やベラ・バルトーク(1881-1945)などハンガリーを代表する音楽家が輩出された。

建物正面、3階に当たるところに椅子に腰掛けたリストの銅像(シュトローブル・アラヨシュ作)がある。そしてその下にある入り口から中に入ると、外とは全く別の空間がそこには拡がっていた。内装は赤と緑を基調とし、ユーゲントシュティールの装飾が施されている。建物外観にも、例えば彫像などその装飾が施されているが、内部は明らかにそれと分かるものである。20世紀初頭のこういった芸術に毎日触れていると、それは音楽にも影響するのではないかと思われる。

ところでちょうどその日はコンサートが行われており、チケット売り場に行ったが既に売り切れと言うことで、残念ながら大ホールには入れなかった。ホール入り口に座っている劇場の女性が写真だけならと、ホールの写真を撮らせてくれた。1200人収容のホールはそれほど大きく感じられなかったが、天井などの装飾が面白く感じられた。
 

リスト音楽院
リスト音楽院

階段
階段

ロビー
ロビー

ドア
ドア

ロビー
ロビー

ロビー
ロビー

大ホール
大ホール

大ホール
大ホール

街並み
街並み

街並み
街並み


リスト音楽院を訪れた後、ファーストフードのお店で少し休んだ。食べ物を購入した際に言われたことは「トイレに行くには、購入したレシートが必要」と言うことだった。トイレに行くと、入り口前にはカウンターがあり、そこでレシートのチェックがなされていた。客だけが利用して良いということだが、例えば旅行客などがトイレだけを借りに入ってくるのを防ぐためだろう。言い換えれば、それだけブダペストの街にはトイレの数が少ないのかも知れない。

簡単な食事をしていると、友人の携帯が鳴った。ブダペスト在住の日本人の方が市内で引っ越しをして、その引っ越しパーティーをするからどうかというものだった。それで僕もご一緒させていただいた。そこには何人かの日本人の方がおられ、現地の人の話を聞くのは面白かった。そういえばその時、トカイワインを出していただいた。トカイワインと言えば、ドイツのラインガウ産、フランスのソーテルヌ産と並んで世界三大貴腐ワインと言われるもので、その生産には自然環境による様々な条件が揃わなければならない非常に珍しいものである。

トカイ産の貴腐ワインはトカイ・アスーと呼ばれるもので、かつてフランスの太陽王ルイ14世が「ワインの王様にて、王様のワイン」と称したものである。甘さの基準は3から6まであり、数字が大きいほど甘くなる。その時いただいたのは、おそらく3の甘さであったと思われるが、それでも十分に甘い。この香りが高く、黄金色をしたワインは何処で手に入るか伺うと、街中、何処のスーパーでも簡単に手に入ると言うことだった。翌日、スーパーを覗いてみると2種類のトカイ・アスーが売られていた(両者とも甘さは3)。しかも値段がものすごく安い。と言うわけでお土産として購入して帰った。

そういえば余談だが、ブダペストでは日曜日も普通にスーパーが営業していた。曜日によって多少営業時間の違いはあるものの、毎日スーパーが開いているのは非常に便利である。

引っ越しパーティーの方は夜遅くまで続きそうだったので、途中でお暇させていただいたが、楽しい時間だった。その後、そこからそう離れた場所ではなかったので、ドナウ川まで歩いていった。少し風はあったものの、それほど寒くなかった。ドナウ川を挟んで対岸に見る王宮は、非常に存在感がある。またドナウ川の水面に映る鎖橋も美しく、それを見ていると街にとって橋が如何に重要かが感じられた。

そして鎖橋を渡った。ドナウ川の上は風が強く、また通行する車の影響か、橋は少し揺れている気がする。それがまた吊り橋らしい。下を見てみるとドナウが悠々と流れているのが感じられる。まるで吸い込まれそうだ。そのままブダ側まで橋を渡ってドナウ川の対岸を歩いた。対岸にある国会議事堂の堂々した建物が、川に映え、更に重厚さを増しているような気がした。
 

王宮と鎖橋
王宮と鎖橋

ブダ側
ブダ側

マーチャーシュ教会
マーチャーシュ教会

王宮と鎖橋
王宮と鎖橋

王宮と鎖橋
王宮と鎖橋

グレースハム宮殿
グレースハム宮殿

鎖橋
鎖橋

鎖橋
鎖橋

王宮
王宮

鎖橋
鎖橋

鎖橋
鎖橋

王宮
王宮

トンネル
「トンネル」という名のトンネル

鎖橋
鎖橋

国会議事堂
国会議事堂

バッチャーニ広場駅
バッチャーニ広場駅

 

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