やまねこの物語

おでかけ スイス・ルツェルン

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観光

2006年4月上旬

 

    カペル橋を渡ると身体が急に冷たく感じられた。水際にいたせいか、それとも街の散策を終えて落ち着いたからか、とにかく手がかじかんで写真を撮るのも難しかった。時間的には午後7時を回っていたので、夕食を取ることにした。ここで向かったお店はY氏が希望していたお店で、ホテル・デス・バランセスのレストランである。このお店も「ゴーミヨー」などに紹介されている。お店に入ってみると予約席が多いのに気が付いた。それほど人気があるのだろう。

    案内された席に着く。食事はこの地の料理であるルツェルナー・キューゲリパステーテという、角切り肉を煮込んだクリームソースの上にパイを載せた料理をいただいた。そしてルツェルンのリースリングワインを頂いた。これは非常にさっぱりとしていて口当たりが良い。

    食事を終える頃には辺りは真っ暗になっていた。窓の外にロイス川とロイス橋が見えるが、歩いている人が傘を差しているのが見えた。どうやら雨が降っているようだ。そして美味しい食事をいただいたあと、少し散歩してみることにした。カペル橋など夜の街並みは昼間とはまた別の表情を見せていることだろう。しかしライトアップされていると想像していたカペル橋はライトアップされていなかった。しかし橋の明かりが点いているので渡ってみた。橋にある絵画が昼間よりもはっきりと見えた。

レストラン
レストラン

ルツェルナー・キューゲリパステーテ
ルツェルナー・キューゲリパステーテ

カペル橋
カペル橋

カペル橋
カペル橋

イエズス教会前
イエズス教会前

ロイス川
ロイス川

    小雨が降っていたので、それ以上の散歩を諦めて部屋に戻って休むことにした。何故かそれほど眠れなかった。気が付けば、外で鳥のさえずりが聞こえている。カーテンを開けてみると、前日の雨が止んで天気が良くなりそうな気配がしていた。このまま部屋にいても仕方がないので朝の散歩をすることにした。

    朝食までは約一時間あったので付近を散策してみた。朝の光、空気が非常に気持ち良い。この日はルツェルンから日帰り旅行だ。朝食を食べ、外に出た頃には朝市が開かれており、ロイス川周辺は賑わっていた。駅前にある郵便局が朝陽を受けていて眩しい。

ホテルの部屋からの眺め
ホテルの部屋からの眺め

朝市
朝市

郵便局
郵便局


 

KKL
ルツェルン・クルトァ・コングレス・ツェントルム(KKL)
市立美術館やコンサートホールなどがある。
フランス人建築家ジャン・ヌーヴェル(1945-)作。
ルツェルン音楽祭の会場。

    夜、ルツェルンの街に戻ってきたが、ルツェルンへの帰りは予定通りとは行かなかった。電車のトンネル建設工事が行われており、一部の区間が不通で代替バスでルツェルンに到着した。これは予め調べておいたのだが、本来その日には既に終わっているはずの工事が、どうやら終わっていなかったらしい。街に着いて食事が出来るところを探したが、夕食には少し遅い時間になっていたので、そう簡単には見つけられなかった。結局、ゲーテが1779年に泊まったというホテルの下にあるレストランに行くことにした。しかし今はイタリアレストランである。ゲーテ・メニューなどあるかと思ったが無く、パスタとピザを頂いた。

    疲れていたのか、部屋に帰ると直ぐに寝てしまった。翌朝は雨のしたたる音で目が覚めた。前日は快晴だったので、雨の日の景色を楽しむのも良いだろう。朝食の後、少し散歩をした。空が曇っていて前日まで良く見えていた遠くの山々が見えない。そして人がいない、濡れた石畳は寂しい場所に感じられ、雨の冷たい音だけが響いていた。街そのものが曇っているかのようだった。そこに一台のゴミ収集車がやってきた。暗い街並みの中、まるでそれしか色が存在しないかのようにオレンジ色の車体が街に彩りを添えていた。

雨の日のホテルの窓からの眺め
雨の日のホテルの窓からの眺め

雨の日のヴァインマルクト
雨の日のヴァインマルクト

雨の日のヴァインマルクト
雨の日のヴァインマルクト

雨の日のラートハウス桟橋
雨の日のラートハウス桟橋

雨の日のロイス川沿い
雨の日のロイス川沿い

雨の日の街並み
雨の日の街並み

雨の日の街並み
雨の日の街並み

ゴミ収集車
ゴミ収集車

 雨の日のラートハウス桟橋
雨の日のラートハウス桟橋

雨の日のカペル橋
雨の日のカペル橋

雨の日のロイス川
雨の日のロイス川

雨の日のカペル橋
雨の日のカペル橋

    少し散歩した後、ルツェルン駅に向かった。自分の同行はここまでで、自分一人チューリヒ空港を目指した。Y氏はその後もスイスを旅される。今回の旅ではY氏に本当にお世話になった。感謝である。またY氏との旅も楽しく、それも旅の思い出の一つになったのは言うまでもない。

    Y氏のおかげで、ルツェルンの街に来ることが出来た。ルツェルンの街にリヒャルト・ヴァーグナーは住み、結婚式を行った。そしてこの街で幾つかの作品が生まれた。「ヴァーグナーの街ルツェルン」と言っていいかも知れない。そう思いながらこの街を訪れたが、実際に歩いてみると、この街は「ヴァーグナーの街」だけでなく色々な表情を持った街だった。ヴァーグナーがこの街に約6年間滞在していたのも分かる気がした。晴れた日の朝に散歩をしたとき、それが強く感じられた。

 

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