やまねこの物語

おでかけ フランス・フォルバッハ

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2005年4月上旬

 

ドイツ・フランスの国境の街であるザールブリュッケン滞在中にザールブリュッケン中央駅にある DB ドイツ鉄道のインフォメーションで、ザールブリュッケンの交通路線図を見せて、何処がフランス領か伺った。バスやトラムの幾つかの停留所の名前が挙げられ、その中でバスの終点であり、またドイツ鉄道も走っているフォルバッハという街に行くことにした。DB を利用して行くと10分もかからずにフォルバッハに到着出来、また割引を使わず普通にチケットを購入しても片道2オイロ(約270円)弱で行くことが出来るので、それを利用することにした(他の行き方としては、ザールブリュッケン中央駅で一日券を購入してバスで行く方法があるが、バスなので時間がかかる上に少し割高になってしまう)。

ザールブリュッケン中央駅に車体に Ter と書かれた列車があった。これがフォルバッハとザールブリュッケンを往復しているもので、一時間に一往復しかないものである。2両編成しかない Ter は、ホームが何本もあるザールブリュッケン中央駅でも、その曲線を持った斬新なスタイルが一際人目を引いていたが、のどかな田舎の景色が拡がっているフォルバッハ駅では、更に斬新で何処か未来に向かう列車のようにも感じられた。

そういえばフォルバッハ駅で下車したとき、他の乗客が「乗り換え電車はこっち」と、フランス・メッス行きの電車を親切に教えてくれた。アジア人がこの様な田舎の駅で降りるとは思わなかったのだろう。乗客のほとんどは乗り換え電車の方へ向かって行き、この駅で下車したのは、もしかすると5人もいなかったかも知れない。一体どのような街並みが拡がっているか期待を胸に抱きながら駅構内に入った。ちなみに国境を越えたにもかかわらずパスポート・コントロールはなかった。

ザールブリュッケン中央駅に止まる Ter
ザールブリュッケン中央駅に止まる Ter

 Ter 内
Ter 内

フォルバッハ駅に止まる Ter
フォルバッハ駅に止まる Ter

フォルバッハ駅
フォルバッハ駅

フォルバッハ駅
フォルバッハ駅

フォルバッハ駅
フォルバッハ駅


フォルバッハ駅構内に入ると、フランス語の表示がほとんどで、国境駅の一つにもかかわらずドイツ語の表示はほとんど見られなかった。面白いと感じられたのは駅構内に見られた検札機である。ドイツのものは大抵が四角だが、フランス国内であるフォルバッハ駅のものは、曲線を描いており、それだけでも二つの国の違いが感じられた。

フォルバッハ駅を出てみると、その風景はドイツの田舎とそう変わりがなく、フランスに来たという実感はあまりわかなかった。

フォルバッハ駅構内
フォルバッハ駅構内

フォルバッハ駅構内
フォルバッハ駅構内

検札機
検札機

フォルバッハ駅構内
フォルバッハ駅

フォルバッハ駅前
フォルバッハ駅前

フォルバッハ駅前
フォルバッハ駅前


駅を出て少し歩くと非常に存在感のある空き瓶のゴミ箱が目にとまった。やはりワインを飲む人が多いのか、そのゴミ箱の大きさはドイツのものより大きく感じられる。ただドイツのように瓶の色分けがなされていない。

タクシー
タクシー

空き瓶のゴミ箱
空き瓶のゴミ箱

ゴミ箱
ゴミ箱

電話ボックス
電話ボックス


フォルバッハ駅を出てみても特に目的地があるわけでもなかったので、駅から見えたスーパーに行くことにした。そのスーパーはドイツでもよく見かけるものだったので、ドイツとどのように違うか楽しみにしながらお店に入った。売られている物を見てみると、ドイツでは見かけないものが多いように感じられる。またその値段も安い。特に飲み物類の値段がドイツとは大きく違っていた。ドイツではデポジット制度(プファント)があって、缶やガラス瓶、ペットボトルなどをお店に返還すれば、その分の代金が返って来るというシステムをとっている。つまりそのシステムをとっているドイツでは容器分の代金が飲み物代に上乗せされているので、その分値段が高くなっているが、フランスではそれがなく安く購入出来る。また返品しに行く手間も省ける。ザールブリュッケン在住の友人が言っていたが、それ故にフランスに買い物をしに行く人も多いということだ。

そのスーパーにはパン屋があったが、ドイツのパン屋ではあまり見かけないフランスパンが何本も立てられてあるのが印象に残った。友人がそのフランスパンを試しに購入してみたが、食べてみると非常に美味しい。後でもう一度お店に向かったほどだ。そういえばフランスパンを購入したとき、袋などに入れられることはなく、小さな紙の上に置かれただけで、そのまま手渡しと言った感じだった。これでは何本も購入すると手に持てないのではないかと思っていると、実際に街中でパンを落としている人を見かけた。

パン屋
パン屋

パン屋
パン屋

 

 

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