ドイツ・フランスの国境の街であるザールブリュッケン滞在中にザールブリュッケン中央駅にある
DB ドイツ鉄道のインフォメーションで、ザールブリュッケンの交通路線図を見せて、何処がフランス領か伺った。バスやトラムの幾つかの停留所の名前が挙げられ、その中でバスの終点であり、またドイツ鉄道も走っているフォルバッハという街に行くことにした。DB
を利用して行くと10分もかからずにフォルバッハに到着出来、また割引を使わず普通にチケットを購入しても片道2オイロ(約270円)弱で行くことが出来るので、それを利用することにした(他の行き方としては、ザールブリュッケン中央駅で一日券を購入してバスで行く方法があるが、バスなので時間がかかる上に少し割高になってしまう)。
ザールブリュッケン中央駅に車体に
Ter と書かれた列車があった。これがフォルバッハとザールブリュッケンを往復しているもので、一時間に一往復しかないものである。2両編成しかない
Ter は、ホームが何本もあるザールブリュッケン中央駅でも、その曲線を持った斬新なスタイルが一際人目を引いていたが、のどかな田舎の景色が拡がっているフォルバッハ駅では、更に斬新で何処か未来に向かう列車のようにも感じられた。
そういえばフォルバッハ駅で下車したとき、他の乗客が「乗り換え電車はこっち」と、フランス・メッス行きの電車を親切に教えてくれた。アジア人がこの様な田舎の駅で降りるとは思わなかったのだろう。乗客のほとんどは乗り換え電車の方へ向かって行き、この駅で下車したのは、もしかすると5人もいなかったかも知れない。一体どのような街並みが拡がっているか期待を胸に抱きながら駅構内に入った。ちなみに国境を越えたにもかかわらずパスポート・コントロールはなかった。
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