おでかけ ドイツ・ウルム |
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大聖堂の塔は高さ161.53メートルあり、教会の塔としては世界一の高さを誇る。その143メートル(768段)まで登ることが出来、そこからは天候が良ければドイツ最高峰ツークシュピッツェ(標高2966メートル)をはじめ、アルプスを一望出来るとのこと。塔は以下の写真のように3つの部分に分かれており、それぞれ展望台がある。というわけで、どのような景色を楽しむことが出来るか楽しみにしながら、塔に登る階段の扉を開いた。僅かだけ直線の階段があったが、それ以外はずっと同じ螺旋階段であった。しかも窓はガラスなどがあるわけではなく、手を伸ばせば外吹く風を感じることも出来る。
ずっと同じ螺旋階段を登っていくのは、筋力的に非常に疲れる。窓の外を見れば自分がどれほど登ったか、ある程度は把握出来るのだが、その螺旋階段がこれからどれほど続くか分からないので、これも疲れさせる理由になる。何分くらい登っていたのか時間を計っていなかったので分からないが、随分とぐるぐる螺旋階段を登った。暫くすると上方の方から人の話し声が聞こえてきて、いよいよ最初の展望台に着いたと分かった。展望台に着いたが、ここでまだ塔の半分の高さで、また同じくらい登らなければならないと思うと、あまり休んでいられない気分になる。
暫く休憩した後、同じような螺旋階段をさらに登っていくと、今度は比較的早く展望台(102メートル)に着いた。そういえばここへ登っている最中に大聖堂の鐘が鳴ったが、間近で聞くその音は非常に大きく、しかも振動を少し伴っていた。ここは展望台といっても先程の場所より狭く、ほとんどの人が屋根に登って休憩していた。
ところで2つ目の展望台までは登りと下りはそれぞれ別の階段を使うようになっており、人と人が狭い螺旋階段内ですれ違うと言うことはないが、ここより先は階段は一つしかなく狭い螺旋階段内ですれ違わなければならない。しかも最も高い展望台に登る螺旋階段は、壁と言うより窓枠しかないといった感じなので、階段だけを見て登っていても下が見えてしまうので高所恐怖症の人にとっては尚更怖い場所に感じるかも知れない。その螺旋階段を登ると高さ143メートルの展望台に出るが、ここは非常に狭い場所で自由に移動することが出来ず、みな横の人が動けば動くといった感じで移動していた。展望台からはアルプスを見ることは出来なかったが、ウルム郊外まで見ることが出来、また風を感じることも出来た。ここからは大聖堂の回りに拡がる赤い屋根が続くウルムの旧市街地やドナウの流れなどを楽しむことが出来る。
展望台からの景色を楽しんだ後、また登りと同じく螺旋階段を下った。下りの方は絶えず窓から下に拡がる景色が見えるので、登りに比べると怖く感じる。
塔を降りて大聖堂前の広場から塔を見上げると、非常に高い場所にいたと改めて感じさせられる。この後少し休憩をとり、フレスコ画が美しいと言われる市庁舎の方へと向かった。 |
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