この日記は「クリスマスマルクト(2000年)」「クリスマスシーズン(2001年)」「2003年クリスマスの時期」関連です。
2004年11月15日(月)午前6時に市の消防局によって市の中心であるマリエン広場にクリスマスツリーが立てられた。今年はバイエリッシャーヴァルトから樹齢150年の木が贈られた。約25メートルの高さの木は2500個の電灯でライトアップされる(この設置作業は11月16日早朝に行われた)。今年のクリスマスツリーは昨年のものより太く、絵に描いたような三角形をしている。またツリーだけでなく、今年は広場周辺の街灯(90本)の上にも飾りがなされ、その分、クリスマスの雰囲気が増しているように思われた。そしてクリスマスツリーが立てられるのと同時にマルクト小屋の設置も始められた(11月15日)。
マリエン広場では11月26日(金)からクリスマスマルクトが始まった。飾り、蝋燭などクリスマスを祝う色々なものや防寒具だけでなく、この時期ならではのお菓子、またグリューヴァイン(香料入りのホットワイン)のお店などが並んだ。ミュンヘンのクリスマスマルクトはマリエン広場だけでなく、その他幾つかの広場でも行われ、それは全部で約2万平方メートルにも及ぶとのことである(期間は早いところで11月25日(木)からで23(木)もしくは24日(金)まで続けられる)。
僕自身は昨年より時間があり、幾つかのクリスマスマルクトを回ることが出来た。寒い中で飲むグリューヴァインは冷えた体を温めてくれる。また今年は
Feuerzangenbowle というグリューヴァインによく似たものを飲んだ。僕にとっては初めてのものだったが、ドイツ人にとっては馴染みのあるものらしい。辞書を見れば「ホットパンチの一種」とある。またそこには「砂糖を載せ、ラムをかけて点火し風味を付ける」ともある。友人によれば、グリューヴァインよりもこちらの方が果実が多いとのこと。確かに飲みやすく、美味しい。強いお酒が入っているので香りも良い。
ところで今年もまたレープクーヘンを焼いた。友人と二人で焼いたのだが、次々と焼けてくるものにチョコレートを塗り、同時に飾り付けをしていくのは、慌ただしかったが非常に楽しい時間であった。ところでレープクーヘン以外でクリスマスらしいケーキといえばシュトーレンがある。バターたっぷりの生地にオレンジピールや洋酒に付けたレーズンなどを練り込んで焼き上げ、その上に粉砂糖を真っ白に振りかけたもので、時間が経つほどにしっとりとして味わい深いものになる。これは11月か12月上旬に作り、クリスマスに向けて少しずつ食べていくといった、この時期ならではのケーキである。
クリスマス前の4回の日曜日を含む4週間はクリスマスを準備するアドヴェントと呼ばれる期間であるが、この時期のアドヴェンツクランツという蝋燭は、期間中4回の日曜日毎に蝋燭の火をつける。それと同じようにシュトーレンも本来は日曜日毎に薄く切って食べていくものらしい。アドヴェンツクランツにしてもシュトーレンにしても、こうやってクリスマスへの気持ちを徐々に高めていくのが、クリスマスを大切にするドイツらしい気がする。
以下の写真は2004年に撮影したもの。一部友人撮影。
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